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不思議な世界・肆拾弐 ページ16

黒子side


男「薬湯の札ぁ?あげれるわけないだろ」


黒子「しかし、カイさんが貰ってこいと…」


男「それでもダメだ。お前にやる理由などないだろ」


黒子「………」









困りました…。


カイさんの言う通り、歩いてすぐのところに番台はあった。


しかし、中々札をくれない。


一体どうしたら…。









「?お前達、何をしている?」


男「あっ…(人1)様!」


黒子「…あっ…」









そこにいたのは(人1)さんだった。


昨日会ったエレベーターの中の時と違うく、優しそうな雰囲気だった。









男「いや、テツ…こいつが薬湯の札をくれと煩くて…」


(人1)「?そんなの与えれば良いだろう。何故躊躇う?」


男「え、いやしかし…」









すると、一瞬で空気が凍り付くように感じた。


見ると、(人1)さんの顔から感情が消え、冷たい目で男を見下していた。









(人1)「…だから何故躊躇うのだ。テツは薬湯の札を必要としているのだろう?
ならその札を早く渡せ。これは命令だ」


男「は、はいっ!」









ほらよ!と、僕の時とは打って変わって怯えた表情で赤と黒の模様の札を渡された。









(人1)「すまないな。ここの連中は欲深い奴が多くて…」


黒子「い、いえ…大丈夫です…」









すると彼女は、なら良かった、と軽く微笑んだ。


…さっきの少女の面影は跡形もなく消え去っていた。

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breakcat(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2015年3月31日 23時) (レス) id: 74949acb5c (このIDを非表示/違反報告)
黄瀬犬 - 私は関東にいたので東北ほど揺れは感じませんでしたが、とても怖く、悲しい思いをしました。大人になっても自分の子供に伝えていきたいですね。 (2015年3月15日 12時) (レス) id: 6581bd284d (このIDを非表示/違反報告)
巫命(プロフ) - あの日から四年ですね。色々あったと思いますが、これからも頑張ってください。私もあの日の事は一生忘れません。 (2015年3月12日 1時) (レス) id: 9f5c4c2725 (このIDを非表示/違反報告)
さにす(プロフ) - ロリコンww (2015年3月10日 21時) (レス) id: cb1db04eb9 (このIDを非表示/違反報告)
トルフィン(プロフ) - あ、すみません。ありました (2015年3月7日 23時) (レス) id: 66c7623574 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/  
作成日時:2015年1月25日 15時

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