【黒バス】キセキの世代が救い出したのは…【千と千尋の神隠し】

不思議な世界・陸拾伍 ページ6

.





「っ！？」


「原因って…どう言うことだよ！！」









青峰君が声を響かせる。


僕だって驚きだ。


…この優しそうな老女が、原因だなんて…。









「…少し、昔話をしようか」









僕達の様子を見てか、銭婆婆は再び口を開く。


いつの間にか、僕らの前には美味しそうなケーキといい香りのお茶が置いてあった。


その匂いを鼻に触れさせながら、僕達は耳を傾けた。









「…昔。一人の少年が力を求めて此処へとやって来た。


少年は神の血を引いていたけれど、まだ幼く、力を制御できなかった。


そこで少年は此処で働きながら力を操るようそこに住む魔女に頼んだんだ。


しかし、魔女は働かせる代わりに彼の名前を奪うことに決めたんだ。


しかし、魔女はまだその魔法がうまく使えず、双子の姉に頼み、少年の名前を奪った。


その証として、双子の姉は金印を魔女に渡したんだ」








ポツリ、ポツリと口から放たれる言葉。


…何となく察した。


少年と言うのはハクさん、魔女と言うのは湯婆婆、そして双子の姉と言うのは銭婆婆の事だろう。









「…これが真相さ。けれどハクは名前を取り戻したあとも此処に残ることを決意した」


「…どうしてですか…？」









.









.









「(人1)達がいるからだよ」

不思議な世界・陸拾陸→←不思議な世界・陸拾肆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す