深夜０時の、君と僕。7th.【赤司征十郎】

emergency…126. ページ6

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「ん…っ」





カーテンの隙間から入る日差しで目を覚ます。




目を開けた先には
征くんの寝顔があって。





ビクッと肩を揺らしたものの、起こさないようにそーっと征くんの腕から抜け、ゆっくり起き上がる。



ベッドから出ようとすると腕を引かれ、身体がぼふっとベッドへ沈んだ。







「せ、征くんっ？！」

「おはよう、A」






あたしに跨り、
征くんは爽やかな笑みを浮かべている。






「お、おはよう」

「うん。おはよう」



「……怒ってないの？」

「なにが？」



「えっと……昨日、その……勝手に寝ちゃったから」






小声で言うと征くんは笑みを浮かべたまま、あたしの髪を梳くようにして撫で、チュっと髪にキスを落とした。






「それは、何かしたかった、と捉えていいのかな？」



「違っ！そういう意味じゃ、」

「今から何かしてもいい？」






コツンとおでこがくっつく。




征くんがあまりにも優しい表情をしてるもんだから、思わず頷きそうになったところでハッとした。






「無理っ！あたし今日早めに行かなきゃいけないの！」






グイッと征くんの肩を押し、ベッドからおりる。



すると征くんは、
そのままベッドに身を投げた。




あ、不貞腐れたっぽい。







「……征くん、ごめんね？」





背を向ける征くんに謝ると小声でぽそり。





「……オムレツ、チーズとほうれん草」




と返ってきた。



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