深夜０時の、君と僕。7th.【赤司征十郎】

emergency…137. ページ17

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「ずいぶんご機嫌だね」

「そうかな？」





鼻歌をうたいながらキッチンに立っていると、征くんが近づいてきた。



征くんはキッチン内には入らずに
カウンターテーブルに頬杖をつく。




必然的に向かい合うかたちとなるわけで。






「何か良いことあった？臨時顧問うまくいってるの？」

「臨時顧問は……まぁ、普通なんだけどね」






苦笑をしながら言うと、
征くんは頬杖をついたまま首を傾げた。






「じゃあどうしてそんなに機嫌いいの？」

「機嫌いいに繋がるかわかんないけど、今日ね？素敵なオジ様に会ったの」



「……エンコウ？バイシュン？アフター？」

「もうっ！どれも違うっ！」



「というか、ちょっと待って。……なに堂々と浮気発言してるんだい？」

「もうっ！だから、浮気でもないっ！」

「……っ、つめたっ…」






野菜を洗っていたため濡れていた手を、征くんの顔に向けて振ると、見事命中。





征くんはむすっとしながら、
パジャージの袖で濡れた顔を拭いている。



ふふっ。なんか可愛い。






「……浮気したくせに逆ギレって、どういうことなわけ？」

「だから、浮気じゃないってば！」






もう一回水かけてやろうかな。



とか考えてると、征くんは不機嫌を露にした顔で、ぼそっと言葉を紡いだ。




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