赤「結婚しないか？」貴「…無理」…数日後…貴「やっぱり結婚して！」赤「は？」extra edition.【赤司征十郎】

one's beloved…024. ページ24

ハルside







今年の春



帝光中学校を卒業し


洛山高校に入学した







I.Hも無事に優勝した




実家に帰省し、


家族で全中決勝を観に来たのはいいんだけど…





.





赤『ハルって彼女いるのか?』


ハル『へ!?
な、なななな何言ってんの!?いないし!!』





父さんらしくない発言に驚いてると




隣で父さんが“ふぅん…”と言った



.






.



ハル『いや、だってさ…
“好き”ってよくわかんないし…。
あれ?よく考えると、オレって初恋まだかも』





高1にもなって


初恋まだってありえるのか!?









てか、父さん相手に何言ってんだろ





やばい……恥ずかしい…







ハル『……今の聞かなかったことにして…///』


赤『ぷっ…はは……』




父さんが笑いだした





.





ハル『ちょ、なんで笑うんだよ…!!』


赤『はは、ごめんごめん…
昔の自分を見てるみたいでつい、ね｡』







昔の自分?






赤『ふっ……大丈夫だよ｡
父さんの初恋なんて、26歳だったから』




.








.




ハル『ぇぇええぇぇぇぇええぇぇ!!!?』


赤『ハル、うるさいよ…』





いやいや!


うるさくもなるだろ!!





ハル『26って……おそっ!!』


赤『ハルは父さんに似てるから、ハルの初恋も26になるんじゃない?』





えっ…

そこは似たくないんだけど…(泣





.






ハル『いいんだ…オレには恋愛なんて必要ないし｡
部活も忙しいし、それどころじゃない｡』





って言ったら





赤『ぷっ…やっぱり昔の父さんにそっくり…』




父さんにまた笑われてしまった









彼女とか恋愛とか、



そういうのに興味はないけど、






父さんと母さんみたいな



夫婦に憧れてたりする








オレもいつか



そんな人に出会えたらな…









なんて思ってたら





決勝のアナウンスが流れ



オレと父さんは急いで席に戻った




.

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