元怪盗彼女は狙われる。≪鏡音レン≫

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２，３回部屋をノックする。

「失礼いたします。」

部屋に入るとそこには４人くらいの男子とレン。

そして全員でまだ未発表・未販売の最新ゲームをしている。

「あ、A！ありがとう。」

「いえ。仕事ですから。」

仕事じゃなくてもレンのそばには居たいけどね。

なんて心の中でつけたしておいた。

「おぉ、メイド！かーわいっ！」

「俺の家メイド若い人いないんだよなぁ〜。」

「レン羨ましすぎるぞぉ!こんなに若くて可愛いメイドを独り占めなんて!!!」

「別に独り占めにしてねぇから。」

男子の頭をチョップで叩いて突っ込むレン。

私はふふふと笑みをこぼした。

「メイドさん。お名前は？」

男子が１人出てきて私の名前を聞いてくる。

しかも何気に私の手をとっている。

「如月Aです。レン様の直属メイドです。」

「Aさん。今度僕の家に来ませんか？

美味しい食事を一緒に堪能…おうふっ……！」

男子がきらきらの瞳で私の手をもっと強く握って

何かを言いだしたところでレンの足が男子のわき腹に直撃する。

「お前はなんで俺のメイドを口説いてるんだ。

ついでにAはそんなんじゃ落ちねーぞ？」

レンはだれよりも大人びた妖艶に笑みを口元に浮かべた。

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