Murder time!!!!!【UndertaleAU】 (ページ3)

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White Room ページ3

ゴォォ＿＿＿

相変わらず、換気口のような音が響き渡っていた。
自分は、ふう、とため息をつくと、こう口にした。

「…インクさん、なんでこそこそ隠れてるの？」
途端、大量の液体が床に打ち落とされる音が聞こえた。

Inkサンズ「ふ、フリスク…。どうして、わかったんだ？」
インクさんは口元についたインクの跡をスカーフで必死に拭いながらそう聞いてきた。

自分は無言でインクの滴る音がしたままのインクさんの背中の大筆を指さした。
インクさんは「あっ」といったような表情をして、「俺もまだまだだなぁ」と頭をかいた。

Inkサンズ「その…フリスク、会って早々悪いんだけど、用事があるから…俺、もう行くね。」

あからさまに怪しい態度をとるインクさんを見て、確信めいたものが感じられた。

「…待って。」

インクを塗り広げる手が止まる。

「…最近、胸元の感情のインクが減っていないのはどうして？」

インクさんの目から一瞬光が消えた。

最近のインクさんの様子がおかしいのは、自分も気づいていた。
態度があきらかに冷たい。そして、胸元の感情のインクが全く減っていないことにも、だ。
最期に使用したのはマーダー、ホラー、キラーに遭遇した時。それ以前もそれ以降も使っていなかった。

感情をなくすことのメリットはただひとつ。
この世界で唯一複数のAUを単身で渡航できる、ナイトメアとドリームに居場所が見つからないこと。

あの二人はインクの異変にすぐ気づく。もし悪事を働いているとしたら、真っ先に手段をとるだろう。
つまり、インクはこの世界にとってなにか悪いことに手を貸している。そういうことだ。

「…なにか、たくらんでいるんだよね。」
少し強い口調を使ってみる。

インクさんの目にもう光はなかった。

Inkサンズ「フリスク。…君を手にかけたくはなかった。」
次の瞬間、自分は大きな浮遊感と共に床に大きくたたきつけられた。

「がッ…は…………。」
Inkサンズ「……………おやすみ。」

「ま、っ………。」

言葉を発するよりも先に、意識が途切れてしまった。