やきもち ページ4
今日はシルクとお買い物。
洋服や雑貨を買って、今日の晩御飯の分の食料を買いに、食品売り場に行った。
「シルク今日何食べたい?」
「んー……何でもいいぜ?」
「それが一番困る」
そんな会話をしながらどうしよっかな……と考えながら食品を選んでいく。
「うーん……」
『……もしかして、A?』
上の空なシルクは放っておいて考えていると急に声をかけられた。
どっかで見たことある顔……
「……もしかして、田中君?」
『そうそう!よかったー!Aが覚えててくれて』
「覚えてるよ〜!元彼なんだから」
元彼、と私が言った言葉にさっきまでぽけーっとしてたシルクの肩がぴく、と動いた。
そんなシルクを横目で見つつ、やっぱり久しぶりに会った元彼と話したかったので、軽くスルーする。
『……あ、俺買い出し頼まれてたんだ。嫁に怒られる。じゃあ、また今度話そうな!』
「うん!ごめんね、長話しちゃって」
『いいよいいよ。じゃあな!』
「じゃあね」
「……A」
「んー?……あ、ごめんね、シルク。話しすぎちゃった」
「ん……A」
「ん?」
「今日はもう帰ろ。」
「え、でも晩御飯……「いいの。今日は外食!」……はいはい」
それから帰る時、なんだか素っ気なかった。変なの。
家に着いてもシルクの態度は変わらないまま。
痺れを切らした私はシルクに聞いた。
「……何怒ってるの?ちゃんと言って」
「……」
「……言って?」
少し間を空け、ボソッと
「……元彼、イケメンだったしAすごく楽しそうだった」
「俺、もう空気だったし」
そういって唇を尖らせているシルク。
なんか可愛い。
「……ふふっ」
「……なんだよ」
「……シルク可愛いっ!やきもち妬いちゃったのかぁ!」
「……うるさい」
そういって顔を赤くするシルクがなんだか愛しくなって、しょぼくれてる彼に私は抱きついた。
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ななみ(プロフ) - ミルクティーさん» ご感想、ありがとうございます!これからも頑張りますので応援のほどよろしくお願いします! (2018年3月14日 0時) (レス) id: 8185d3bc14 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - すごくいいですね!次回も楽しみにしてます!! (2018年3月13日 17時) (レス) id: 83556112f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななみ | 作成日時:2018年3月4日 17時