162 過去編 ページ12
僕たちが所属するAチーム対Cチームによる、十五分間の試合が始まる。
兄さんの指示通り、僕は前に配置した。
『(大丈夫、僕ならやれる)』
＿＿＿試合開始のホイッスルが鳴り響いた。
前から攻め上がってくる人のボールを“普通”に奪う。
『は、速いっ』
僕は味方にパスを出し、マークを抜ける。
『こっちだ！！』
『A君っ、任せた！』
僕の元にパスが渡る。すぐに必殺技の体勢に入る。
『“ホーリードライブ”！』
『何っ！？』
Aチームに一点、得点が入る。
『A君凄かったよ！！』
『まるで光みたいだった！！』
チームメイトに言葉を掛けられる。
『良かったよA。次も宜しくな』
兄さんが僕の肩に手をポンッと置いて、すぐにポジションに戻っていった。
試合再会＿＿＿
当然僕に多くマークがつくわけで。
でもさ、もっとも警戒すべき人、皆さん忘れてなーい？
『悠さん！！』
『ナイスパスだっ！』
兄さんを忘れているよ？
『A、見せてあげるよ。＿＿＿俺の必殺技！』
前から兄さんを防ぎに来る敵チーム選手四人。
その人数に立ち向かうの･･･？すぐにボールを奪われちゃうよっ。
兄さんに向かってスライディングしてくる敵チーム選手。
＿＿危ないっ！
思わず目を瞑るが、何も起こらない。
目を開いたとき、見えたのは＿＿
『これが俺の必殺技、“インビジブル・レイ”』
兄さんに向かってスライディングをした四人は兄さんをすり抜けていった。
まるで、兄さんが透明人間になったかのようだ。
『目を離すなよ？』
兄さんの背中に目が眩むほどの輝きを放つ翼が生え、宙に舞い上がる。
しかし、神々しい光を放っていた翼はすぐに黒く染まった。
ボールに深い青色や紫色のパワーが集まる。
『＿＿＿
兄さんは更に高い位置に舞い上がり、オーバーヘッドでシュートを放った。
ボールは闇と呼べるような色の光線を描き、黒い羽根を散らしながらゴールに一直線に向かう。
GKが逃げていくほど、この技は凄いんだ･･･！
＿＿＿凄い。これが、兄さんの必殺シュート･･･！
僕はその技に魅了され、兄さんが降りてくる所までの流れでさえ、見惚れたんだ。
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恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
