紅月のファン一号は今日も今日とて忙しい【あんスタ】

４話 ページ5

「･･・あ、あぁッ！その、すみませんでした･･・」

「いや、攻めてる訳じゃねぇよ。ただ、理由聞かせちゃくれねぇか？」

「･･・バイトです」


貯金が無くってバイトでお金稼ぎしていたんですよ

その時にライブが重なって泣く泣く行くことを断念した

最近はバイトの回数も増えてるから･･・これで最近のライブに来れなかったのは２回目です

くそう･･・！！無念！！


「ほぉ、なるほどな」

「いや本当に、自業自得ですよ。グッズにつぎ込み過ぎたか･･・ッ」

「･･・グッズにつぎ込んで貰った金額は衣装やらに使わせてもらってるからな」

「ありがとうございます！蓮巳さんの為ならば本望です！」

「お、おう･･・こっちも感謝するぜ」


しかし、私はそんなに存在感があっただろうか

その時紅月は人気で、もう私なんかどうでもいい存在だっただろうに


「なんだかな･･・嬢ちゃんは、透き通るような声をしてるからな」

「うーん、自分ではよくわかりませんね」

「だが、嬢ちゃんがいる時のかけ声といない時のかけ声じゃ全然違うな」


それに･･・と鬼龍先輩は続ける


「嬢ちゃんが来なかった２回目のライブの後、蓮巳の旦那がぶっ倒れたんだ」

「･･・えッ」

「保健室のベッドに横渡りながら、愛想が尽きたのかって泣いていたぜ」


今度のライブでは思い切り応援してやってくれな

そんな鬼龍さんの声も入ってこない

蓮巳さん･･・そんなにファン思いだったなんて･･・！！


一生ついて行きます！！


「一生憑いて行きますの間違いじゃねぇのか？」


うるさいです鬼龍さん！！

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