検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:22,235 hit

25 ページ26







『小娘、よく来たな』

何処からか聞こえる蛇の舌舐めずりのような声で目を覚ました。

そこには、ただ白く、それでいて黒い、形容のしようがない空間が広がっていた。

「ここは……?」

誰なのかも分からない声に向かって話しかける。

私は何をしていただろうか。確か……

そこまで考えた所で、事実に気付く。

私は、あの時……死んだんだ。


『小娘、お前は生きたいか?』

「そんなのっ…」

生きたくなんてない。だから私はこの道を選んだんだ。

「生きたくなんてない」

そう、はっきりと言う。

『お前っ、本当にそれでいいのか?』

さっきまでとは別の、女の人の声が私に問いかける。

「うん。」

『何で…そんな事っ……』

「うわぁっ!?」

先程まで何もなかった空間に、突然小柄な女の人が現れた。

『自分から出会いを捨てるような真似していいのか…?』

感情移入し悲しそうな表情をされても困る。

「別に私は…」

『分からないか?お前の未来の仲間の存在が。』

「分かる訳ないよっ…仲間なんて…いるわけないじゃん」

『そうだな…それじゃあ……好きな時だけ生きられる…姿を表せる、と言ったらどうだ?』

好きな時だけ…生きられる…?姿を、表せる…?

つまりそれは……

「自由にできる…?」

『そうだ。お前に能力をやろう。少し特殊な能力だからな、向こうの世界からも、こちらの世界からも、本当のお前は消えてしまうがな。』

「えっ、能力って、その_」



___目を表せ、小娘

26→←24



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:カゲプロ , シリアス?
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜桜
作成日時:2017年10月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。