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私は部屋のベッドに座り何とも言えない気分に浸っていた。
すると……トントンとなり響いたノックの音は初めてで＿＿じゃなくて！！
「……はい〜」
ｶﾉ「誰でしょ〜うか！」
「修哉！入っていいよ」
よし、シンタローを処分する計画でも立てよう！修哉ならきっと手伝ってくれる！
そんな事を考えながらドアを開けた。
ガチャッ
ｶﾉ「A遊ぼ……って、どうしたのそんな気分悪そうにして！」
「え〜…そんな事ないよ…？」
ｶﾉ「何、僕に言えないことでもあるの〜？」
「何もないって！」
ｶﾉ「でもさ、僕に嘘ついてる事、まだあるよね…？」
「別に……」
…何の話？手首？あの日の事？それとも……私の、『能力』？
ごめんね。私、嘘つきだよ。どこまで気付いてるの…？
ｶﾉ「嘘つかないって約束でしょ。」
はい、壁に押し付けられてる…！はい、もうパターン化してない？何で一日に二度同じ事が起こるの！
ｶﾉ「で、今日ご機嫌斜めなのは何でかな？」
うわあああああああ！修哉こんなじゃなかったよね!?どうしたの!?っていうか何!?恥ずかしいよ!?そして目がちょっとマジな感じで怖いよ!?
あれ、私の機嫌が悪い理由？あ、なんだ。そんな事か。……思い出したくないよ!?
「…………シンタローに…同じ事された……。」
……修哉が凄く驚いたような顔をしている。
ｶﾉ「え、あのシンタロー君が…!?」
驚くのはいいけど、耳元で笑わないで…！
ｶﾉ「で、それが嫌だったんだ？」
「……まあ、ね。だから後で処分し＿＿」
ｶﾉ「じゃあ……今も嫌かな？」
「え……」
嫌じゃ、ない…よ？でも、修哉が変わっていくのを見てるみたいで、寂しいんだ。なんて、こんなの私の我が儘。
ｶﾉ「……ごめん。」
ううん、違う。変わっていくのが寂しいなんて言うけど。修哉がそうやって寂しそうに笑うのを見ているのは、もっと辛いから。
「嫌な訳、ないじゃん…」
それだけ。言葉なんて要らなかった。
星川A、人生で初めて。自分からキスをしました。
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作者名：夜桜
作成日時：2017年10月15日 23時
