検索窓
今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:34,490 hit

21 シンタロー ページ25

「・・・っ・・・

・・・そう、なんですけど・・・」


Aは返す言葉も無かったようだ。


それを見たヒビヤは珍しく、
少し恰好つけたような台詞を言った。

「じゃあいいじゃん。どんな小さな事でもいい。

僕達を頼ってよ」


ヒビヤはあまりこんな事を言う性格じゃない。


それだけAを見ていてじれったくなったのか。
あるいは心からAを救ってあげたいと思ったのか。


「でも、いい案見つかって無いんだぞ?どうすんだよ」



そう、結局何も進んでいない。
早く解決させたいのだが・・・。


再び考え出そうとした俺に突如話しかけて来たのは、携帯に居るエネだった。


「ご主人ー、もう、そんな案とか何でもいいと思いません?
私早くドキドキするような作戦がしたいんですー!」


・・・は?

さっきから静かだと思えば・・・。


「お前、これ重要な話なんだぞ!?わかってんのかよ」


俺がそう言うと、エネは駄々を捏ねる子供の様。


「だってこのままじゃ拉致が開かないじゃないですか!
悩んでたって意味無いでしょ!」


「何でそんな細かい事を気にせず無責任で居られ・・・」


俺は途中でエネに言い返すのを止めた。


何でこいつが無責任で居られるかなんて、こいつがガキみたいだからに決まってる。


「子供は難しい事考えなくてもいいよなぁ?羨ましいぜ」


俺はわざと皮肉を言ってエネに再度言い返した。



だがエネはそんなものには屈しなかった。
一瞬むっとした表情になったが、俺の今の言動を逆手に取り、長い袖を腰に当てて言った。


「あらご主人、子供だから難しい事考えなくていいんですよー?

いいでしょう、楽でしょう?
だからこんなに「ふりーだむ」なんですよーっ!」


こいつ・・・うぜえ・・・。


だけどこいつは、画面越しに、続けてこんな事を言った。



「・・・でも世間一般から見てくださいよ。

まだまだ子供ですよ。

私も、ご主人も、皆さんも、Aさんも。


だから、そんなに難しく考え込み過ぎなくてもいいじゃないですか。


一気に突っ走っちゃいましょうよ!」


俺は驚いた。

ヒビヤに限らず、まさかこいつまでこんなに良い事言うとは。


だが確かに、深く考えなくても良いかもしれない。

俺達なら、きっと出来るだろう。


俺達にエンジンが掛かった感じがした。

22 シンタロー→←20 シンタロー


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

今日のラッキーパーソン

カノ、キド、セト!ラッキー今日は孤児院ぐm((


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:カゲプロ , メカクシ団 , シンタロー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かたのつむり@2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年4月15日 21時) (レス) id: e0182ca457 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白くていい話だと思います!更新頑張ってください (2016年4月8日 12時) (レス) id: ec3155cc56 (このIDを非表示/違反報告)
かたのつむり@2(プロフ) - 波奈さん» レスが遅くなり申し訳ありません、かたのつむりです!ありがとうございます!悲しくなるようにがんばってみました! (2015年12月20日 7時) (レス) id: e0182ca457 (このIDを非表示/違反報告)
波奈(プロフ) - 1話から悲しい…(´・ω・`) (2015年7月25日 19時) (レス) id: cbbfcd8a4d (このIDを非表示/違反報告)
かたのつむり(プロフ) - ほのほのさん» 笑ってくれてありがとうございます!結構な自己満足作品なんですけどねこれw (2014年6月1日 20時) (レス) id: 62ae42449c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かたのつむり | 作成日時:2014年1月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。