09 シンタロー ページ12
ガバッ!!
少女は目を開けるなり、いきなり自分の寝ている布団をくめくって、勢い良く自分の体を起こし、目を見開いた。
「・・・やっぱり・・・生きてるんですか・・・?」
自分の手を見つめて、少女は言った。
・・・もしかしてこの子、
自分から、命を絶とうとしていたのか?
俺が戸惑っていると、カノがすっと口を開いた。
「いやあ、大丈夫?そんな体起こさなくてもいいよ。
君が倒れかけていた所をこの男の子・・・シンタロー君が、助けてくれたんだよ。
でもその場じゃどうにもできないから、此処に・・・「・・・・・・す・・な・・・・い・・・・」・・・ん?何か言った?」
カノの言葉を遮り、少女が何かを言った。
小さい声で聞こえない。
すると少女がバッと口を開き、大きな声でこう言った。
「・・・迷惑です!!!そんなの止めてくださいよ!!!!
私、どうしても×にたいんですよ!!
それに、「あの人」も探さないといけないんです!!!!
・・・もしかしたら無事かもしれないのに・・・!」
・・・赤い赤い目をこちらに向けて、そう、言った。
彼女の言う「あの人」。
それはいとも簡単に予想ができた。
それに、そんな事言わないでくれよ。
「×にたい」なんて、言わないでくれよ。
きっとこのままじゃ、彼女はこの目のまま、一緒にカゲロウデイズに入った人を探しに出かけてしまうだろう。
とりあえず、この状況を打破しなければ・・・!
「え、えっと、・・・とりあえず落ち着け「落ち着いてなんていられるとおもいますか!?」いいから聞けよ!!!!」
「ビクッ」
この子をアジト内に留める事に集中しすぎて、つい大きな声を出してしまった。
「・・・あ、すまん・・・その、つまりは・・・え、っと、・・・ちょっとカノ、キド呼んで来い」
「言われなくても居るぞ。シンタロー」
「うおっ;」
俺の後ろに、エプロンもポニーテールもしていない、いつものキドが立っていた。
料理が終わったのだろうか。
「キドお前、居たのかよ;」
「そんなに二人共大きな声を出したんだ。そりゃあ気になるさ」
「うっ;」
「・・・・・・で、・・・・お前、どうしたんだ。何があったか言ってみろ」
キドが少女に言った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
今日のラッキーパーソン
カノ、キド、セト!ラッキー今日は孤児院ぐm((
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かたのつむり@2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年4月15日 21時) (レス) id: e0182ca457 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白くていい話だと思います!更新頑張ってください (2016年4月8日 12時) (レス) id: ec3155cc56 (このIDを非表示/違反報告)
かたのつむり@2(プロフ) - 波奈さん» レスが遅くなり申し訳ありません、かたのつむりです!ありがとうございます!悲しくなるようにがんばってみました! (2015年12月20日 7時) (レス) id: e0182ca457 (このIDを非表示/違反報告)
波奈(プロフ) - 1話から悲しい…(´・ω・`) (2015年7月25日 19時) (レス) id: cbbfcd8a4d (このIDを非表示/違反報告)
かたのつむり(プロフ) - ほのほのさん» 笑ってくれてありがとうございます!結構な自己満足作品なんですけどねこれw (2014年6月1日 20時) (レス) id: 62ae42449c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かたのつむり | 作成日時:2014年1月12日 20時