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幻*8 ページ11

小鳥遊視点。

今吉先輩の過去をすべて聞いた。
僕から言えることは何もない。
ただ、呆然と聞いているだけだった。

『じゃあ、何でここに呼んだんですか?』
今「教えたるわ……。
こっち来ぃや。」

そういって今吉先輩についていった。
その先はとんでもない場所だった。

『これ……!!』
今「せや、だからここに呼んだんや……。





研次郎の研究所に。」

そこにあったのは今吉先輩のお兄さん
今吉俊一のホルマリン漬けがあった。

今「俊一は生きとる。」
『じ、じゃあ、何でホルマリン漬けに?』
今「俊一は、誰にも渡さん……。ただそれだけの理由や。」

この人は、俊一さんに依存しすぎだ。
俊一がいなくなった事で、自分を見失っている
じゃあもし、俊一さんの幻を見せたら?
この人は普通になる?

今の状態なら、幻を見せられるかもしれない。
見せて助かるなら助けたい

僕はこの能力が嫌いだ。
幻しか見せられない。
でも、その幻が役に立つなら?

好きになってもいいのかな?

『今吉先輩、』
今「……何や。」

この人の為にくそ真面目にやっている。
それでいいじゃないか。

助けたいっていうのもある。


でも、

一番の理由は

『僕の目を見てください。』

この人が大好きだからかもしれない。

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設定タグ:黒子のバスケ , カゲロウプロジェクト , 今吉翔一   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:柚木@逃避者Y | 作成日時:2013年5月18日 22時

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