【黒バス】陽泉高校のマネージャー日誌

10日目 ページ11

｢次の相手は誠凛だ｣


｢誠凛か…｣


『氷室さん？』


｢いや、なんでもない｣




｢試合開始！｣


順調に勝ってる






｢楽しかったバスケ？｣




『頑張れ誠凛…』


｢おい、何言ってんだ｣


『あんな風にするなら負けた方がいいよ


敦のためにも 荒木先生もそう思わない？』



｢…｣


弱小だったわたしの中学のときのチーム



強さはなかったけど 個人個人が努力をしてできてた


だから、あんなこと言われたら…


いや あのときそう言われてもきっと彼らなら


｢楽しいよ｣


そう言うんだろうな



『なんて言ってる場合じゃないな



次の策を考えなきゃですね』


｢あぁ｣



ゾーンか…



『敦？』


｢もうやーめた｣


｢負けてもいいって言うのか貴様｣


ｺﾞﾝｯ


｢いい加減にしろ！｣


｢そういうのがウザい


才能が違うってわかんないの？｣



｢わかってる…


ずっと嫉妬してきたんだからな


なのに 俺が喉から手が出るほど欲しているものを持ってるお前が


あっさり勝負を投げようとしている


怒りで気が変になるぜ


いい加減…｣



｢うわー ひくわ… 心底ウザい

てかありえない泣くとか


てか初めてだわ

ウザすきて逆にすげーって思うの

しょうがないからコートにはいてやる


雅子ちんヘアゴム１個ちょうだい｣


｢先生と呼べ！！｣


『…』



｢なにやら裏でやってるとは思ったが…｣


『まぁ 投入するよね


でも、今のみんななら勝てますよ』


｢どうだろな｣




『敦！』



ぴー



｢73ＶＳ72で誠凛高校の勝ち！｣


｢｢｢｢ありがとうございました！！｣｣｣｣



『皆さんお疲れ様でした！』

｢おう！｣


｢次は勝とうな敦！｣


｢だから俺もうバスケやめるし｣


｢お前はまだこれからじゃ！｣


『これから頑張ろ敦！』


｢うるさいし…｣

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