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人気店と私と行列 ページ4

その日も随分と混んでいて
当たり障り無い一日だった
いつも通り並んだお店から
あの話が流れ出すまでは

「非常に残念なことですが、
今日のところは売り切れです」と
そのお店の店長が
頭下げて謝るまでは

窓の外は大きな鳥たちが空覆い尽くしてく渋滞中
太陽を飲み込んであの店へと向かってる
やりかけてた宿題やめて
机にあの店の地図広げ
食べたい身体をいなす様にすぐに家を出た

不明な性別の店員に
とても話しかけづらくて
途端に後ろからささやかれた
「オネェなんじゃないの?」

進みだす長い行列は
カメのようにのろま過ぎる
紛れもないこの声はどう聞いても
聞き飽きた店員の声だ

あの扉越えたら一時間で
その意味を嫌でも知ることになるよ。
疑わないで。回れ右したら明日に懸けよう

店の前は当然大渋滞
もう老若男女は関係ない
歓喜やら赤ん坊の泣き声で埋まっていく

ため息つく人 喜ぶ少女
祈りだした男性の後ろで
同じように目指すのはその店
あのドアの向こうへと

店長から依然声がして
「あと12人です」と告げる
このまま全て売り切れてしまうならもう術は無いだろう

ざわめき出す落胆の声を
涙目になってかすめる10秒

疑いたいけど誰がどうやっても止まらない皆のため息

「売り切れる、もう残り一人分だ。」
その言葉ももう聞こえない位に

ただ目指していたドアの向こうは
すぐ目の前に

息も絶え絶えたどり着いたんだ
案内する店員の前に
その向こう白衣のラーメン職人は

「最後の一人だ!」と言った

疑うよ

そこから見る店の風景は
完全に人気店の様でさ

「美味しすぎる。」
客達は片手間にラーメンを食べた

器の中のラーメンは神で
今までずっと並んできたんだなと

食べられていく美味しいラーメン

ただ、ドヤッと外に顔見せ

厨房の向こうから
「毎度あり!」と声がした


______________________________________
原曲:ヘッドフォンアクター

作成者:しぃ&☆YU☆

____________________________________
特に意味なく作りました
ずっと並んでた人気のラーメン店に最後の一人でやっと入れたぜ☆((ドヤァ
という話です

蚊に刺されメモリー→←アヤノの老人ナリキリ生活



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☆YU☆(プロフ) - 96みくさん» 載せてますよ? (2015年3月13日 20時) (レス) id: c433375d75 (このIDを非表示/違反報告)
96みく - ハゲリサイタルwwあの、どの曲の替え歌かよくわかんないんでかいてもらえますか? (2015年3月13日 16時) (レス) id: 944db59e0a (このIDを非表示/違反報告)
バカセ君(プロフ) - とても面白いです!うまい具合に替え歌されててwwあと、私の作品にコメントしていただきありがとうございました!四ヶ月間気づかなかった自分を殴りたいです…(泣 (2014年11月20日 21時) (レス) id: 17aede900e (このIDを非表示/違反報告)
☆YU☆(雪姫)【ぼ-ど見ないと…】(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!!!! (2014年11月7日 22時) (レス) id: c433375d75 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ポテトの塩事情wwwめっちゃわらいましたwww面白いです!!更新、頑張って下さい(`・д・´) (2014年11月4日 5時) (レス) id: c9d82943e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆YU☆&しぃ&ゆっこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bokaroriku/  
作成日時:2014年7月26日 19時

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