第22話 ページ22
『痛ッ……』
「私は！北沢花君に会いに来たの！」
とりあえず、抑えられてた手をかみ、早口＆大声話す私。
正直、めちゃくちゃ苦しかったァ！
窒息死するかと思った、、
私に手を噛まれたその人は、呆然と私を見つめていた。
って！手からすごい血出てる！！
私が強く噛みすぎたからだ！
『…ねぇ、s「うわぁぁぁごめんなさい！すぐ手当する！！」』
何か相手が言ってたけど、そんなことはお構い無しだ！
とりあえず今は、血をとめなきゃ！
話はそれから！
素早く手をとった私は、そこに新品のハンカチを押し当てた。
白いハンカチが、みるみるうちに赤に染まっていく。
うう、私血見るの苦手なんだよなぁ、
『ねぇ……。』
私が止血作業に没頭していると、目の前から声が聞こえた。
花君より、ちょっと高い声。
そう思うと、私よりもちょっとだけ身長低いし、フード下からちらちら見える輪郭も、女の子みたいだ。
迫力に押されて分からなかったけど、私より年下かもしれない。
『兄ちゃんに会いに来たって、本当…？』
恐る恐ると言った感じで、その子は話しかけてきた。
「本当だよ。君は、花君の弟かな？」
なるべく優しく話すと、その子はコクコク一生懸命頷く。
さっきの雰囲気とは一変、なんだか年相応のあどけなさが滲み出ている、
こう見ると、花君に似てるなぁ。
ふわふわした喋り方とか、何となく不思議な感じがするとことか、
花君ミニバージョンだ。
「それより、ほんとごめんね、、痛かった？」
『うん…大丈夫だよ。それより、僕のせいで怖い思いさせちゃって……ごめんなさい。』
ぷるぷる体を震わせながら、鼻声で話すミニ花君。
なに、この可愛い生物…
「い、いいよぉ！じゃあ、これに関しては両方悪かったってことで、ね？私は手を噛んで怪我させてしまったこと、相手は何者なのか確認しなかったこと。」
これでどうだ？！
そう私が言うと、唯一見える口を、ムッとへごらせ、あからさまに納得してない顔をしていたミニ花君だったが、私のしつこい目線にうんざりしたのか、小さく頷いた。
よし！
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ナナ - とても面白かったです!!早く続きが読みたいです！！ (2月9日 8時) (
レス) @page44 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
悪役ですが何か？(プロフ) - 花君と翼の絡み、すっごい良かったです！！あなたは、神か！？ (2023年4月8日 6時) (レス) @page44 id: 80363cd358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいています。すごく素敵な作品でした。更新お待ちしています。 (2021年4月2日 15時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 花君が誰か分かったとき、あの時のカラス！！といっていて面白かったですwwそれと花君が言っていた「あのムカつくマスク野郎もいたけど、」のとこも面白かったし、第39話の若武？かな？が「うえっほん、それで、続きを話してくれ」のうえっほん！が一番面白かったですww (2021年4月1日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 未胡成@定期的に病むさん» ある意味危ない展開になってしまった、、。翼を動揺ってなるとこれしか思いつかなかった、笑 (2020年4月28日 9時) (レス) id: 1c8e88b554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2018年8月17日 0時
