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部屋に着き、扉を開いて
中へ彼女を促す。
「お邪魔します…。」
九 「ドーゾ。
何もねェから、つまらないと思うけど。」
「わ…広い…。」
九 「A、コレ。開けてみな。」
差し出したのは少し大きめの黒い紙袋。
今、彼女が着ているワンピースのブランドの
ショッパーだった。
不思議そうに受け取った彼女は
ゆっくりとそれを開ける。
「これ、何で…?
あ、しかも化粧品まで入ってる…。
九井さん、なんで、えっ、こ、これ!」
彼女に渡した紙袋の中身、
それは、スタイリストと服を選んだ時に
彼女が手に取っていた物たち。
あらかじめスタイリストに、
彼女が気に入ったような物はすべて
チェックしておくよう伝えていたのだ。
あとは、もし泊まることになった時のために
女が泊まりで必要になりそうなもの一式
準備しておいてくれ、と頼んでいた。
九 「浅田に頼んで泊まりに必要そうなものは揃えてもらったけど、
他に必要なモンあるか?」
「あっ、浅田さんが…。
いえ!もう十分すぎるほどです。
そ、それに、お部屋で見た服とか
アクセサリーも入ってるんですけど…。」
九 「あぁ、それはプレゼント。」
「こんな高価な物、申し訳ないですよ…。」
九 「いいから受け取ってくれ。
返されても俺が困るしな。」
ニヤッと笑ってそう告げると、
頷いてから、花が咲くように笑って、
「ありがとうございます。」
と、大切そうに紙袋を抱えて言った。
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きりん。(プロフ) - 紫月@エタフェア所属_再開_さん» 最高の褒め言葉に驚いております。とても嬉しいです。 (2022年10月26日 3時) (レス) id: 996540b498 (このIDを非表示/違反報告)
紫月@エタフェア所属_再開_(プロフ) - うんうん、ココくんイケメンですねー(・∀・)千冬推しの俺が…ココにうつりそう( (2022年10月25日 20時) (レス) @page38 id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 蜜柑雲さん» そんな風に言っていただけて、光栄です。よろしければまた続きを読みに来てくださいね。 (2022年10月25日 5時) (レス) id: 996540b498 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 羽鶴さん» まだまだ会話シーン出てくると思います。どうぞまたご覧下さいね。 (2022年10月25日 5時) (レス) id: 996540b498 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - エッッ待って待ってやばい(語彙力失せた)たまに見せる(たまにじゃないかもですけど、w)ココのイタズラっぽい感じと夢主ちゃんのやり取りが、、!もう、、!控えめに言って神です、、、!応援してます、! (2022年10月24日 22時) (レス) @page30 id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年10月21日 10時