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18話 ページ18

花の鬼、紫菜野(しなの)はAを蔦で捕まえた。


「捕まえたわ」

『あらあら、捕まっちゃった』


Aは右手を掴まれた。が、余裕の笑みは変わらず。

紫菜野も勝ち誇った笑みを浮かべた。


「よし!勝ったわ!」


喜ぶ紫菜野の傍ら、Aは刀を左腰から右腰に差し替えて蔦を切り落とすと、そのまま頸を落とした。


『はい、お終い』

「なっ!頸がっ!頸がっ!!
あと少しで、十二鬼月になれたのに!!」


Aは紫菜野をそのまま灰になったのを見届ける。

完全に体が消えると、隊員たちに目を向けた。

そちらもそちらで血鬼術が解けていた。


『よし、皆無事だったみたいだから、私は行こうっと』


次の任務の場所に向かった。

Aたちはほとんどの任務を無傷で済ませる。

それ故に、一日の任務の量は他より多い。

だが、それでも犠牲者は減らない。

それだけ、鬼が活発に動いているということだ。


『いつ、終わりが来るのか……』


Aは下山した所から、急いで次の任務地に向かう。

雷生からの伝令では、南の村に鬼が出現した。

とのことだった。


『鬼が出現したって言ったって、他の隊員はどうしたのよ』

「行方不明!行方不明!」

『えぇ……』


そう離れていない地だと、辿り着くのは早い。

Aは人の気配が少ない村の入口に着いた。


『それじゃ、始めようか。
殲滅を』


うじゃうじゃと感じ取れる鬼の気配に、Aは笑った。

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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月19日 21時

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