17話 ページ17
暫くして二人は離れる。
「悪ぃな」
『落ち着いた?』
「あァ」
Aは実弥を見上げる。
二人は視線を交わすと、引き合わさるように唇を合わせた。
鬼を狩るのが鬼殺隊の使命。
「死ぬなよ」
『生きてね』
二人は同時に言うと、二人は同時にこの場を離れた。
任務に就いたAは、逃げ惑う隊員を見て驚いた。
『何から逃げてるの!?』
「敵か!!」
Aはその一言を聞いて、姿を表す。
と、相手は虚ろな瞳で襲ってきた。
『……血鬼術かなぁ?』
「喋るな鬼が!!」
Aは鞘で隊員の一撃を受け止めると、背後から迫り来る他の隊員の刃を蹴り飛ばして、二人から距離を置いた。
「今の鬼、強いぞ」
「鬼が何を言ってるんだ!」
「違う!俺は鬼じゃない!
鬼なのは貴様だ!」
Aは刀を腰に戻した。
相手には今自分が鬼に見えているらしい。
Aはため息を吐いて、その場を離れた。
『血鬼術で、相手が鬼に見える、ねえ。
幻覚系かなぁ』
Aは別の隊員の攻撃を避ける。
あっちこっちで隊員と隊員が争っていた。
そこでAは嗅いだことない匂いを感じて、咄嗟に袖で口と鼻を覆った。
『この匂いが、この幻覚の正体かな?』
Aは瞬く間にそこから離れると、鬼を探した。
その匂い周辺に鬼の気配を感じる。
そこで鬼の気配が一番近い所に着いた。
『漸く見つけた』
「へぇー、私を見つけることが出来たのね」
Aが草むらに声をかけると、体から花を生やした鬼が出てきた。
あまりにも見た目が強烈すぎてドン引きしたのは内緒だ。
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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月19日 21時