第3話 ページ27
「テメーは言うほどモテんのかよ」
クソが、と悪態をつきながら呪霊がいないか歩く虎杖。先程釘崎にそんなんだからモテないのよ、と
ジャガっと音がしたと思えば、虎杖は屠坐魔を構えていた。彼の目の前にいるは上半身はシックスパックはありそうな人間の体、下半身は蜘蛛の様に足が多い、という呪霊。
どちゃ、と呪霊の腕が落ちる。上半身についているからきっと腕だろう。呪霊にいち早く気が付いた虎杖が攻撃をしかけ、呪霊の腕を切り落としたのである。
そのまま呪霊の真正面へと走る。呪霊も勿論、鎌の様な、残った片方の腕を振りかぶり相手を攻撃しようとする。
しかし、それは文字通り空振りに終わった。
虎杖が呪霊の間合いに入るギリギリの所で身を低くし、そのまま呪霊の足の間を滑ってかわしたからからである。
呪霊がずるり、と身を傾けそのまま、重力の効くまま倒れる。屠坐魔が足の間を滑る間に、足の一本を掻き切った。
呪霊が倒れるが早いが、虎杖はすぐさま地面を蹴り屠坐魔を呪霊の頭に突き刺す。重力の助けもあって、ナイフは深く呪霊の肉をかき分けた。
ピクピクと足を動かす呪霊に尚も乗ったまま虎杖は言う。
「うん。動けんね、俺」
「悠仁はさ、イカレてんだよね」五条が自分の頭を指でコンコンとつつきながら言った。
は? とAから声が漏れ出る。
「悠仁はさ、異形とはいえ生き物の語りをした
説明するように言い始めた五条の話を、Aも伏黒も黙って聞いた。「君達みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。普通の高校生活を送って来た男の子がだ」
Aは俯く。
――――対談
「えーっと、『お互いの第一印象をどうぞ』だそうです」
「えー……いや、僕Aに関しては普通の原宿とかに歩いてそうなJKだと思った」
「そりゃあピッチピチのJKでしたからね」
「Aは?」
「アラサー予備軍がワキワキしないで下さい……。えー、あー……言っても良いのかな」
「え、良いよ? そういうコーナーだし」
「……怒らないで聞いてね、見たいに言いますけど、成績下げないで下さいね」
「……あ、うん言わなくてオッケーオッケー。割と失礼なこと考えてたってのがわかったから。たとえ最恐でも元教え子からの悪口は傷ついちゃうから!」
続く
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しゆ - 続編が出ました。更新速度は遅いですが、よろしくお願いいたします。 (2021年3月18日 16時) (レス) id: 0614066502 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ - 山田憂さん» コメント、そして温かいお言葉……ありがとうございます! これから寒くなる季節、山田憂さんも体調には気を付けてください! (2020年11月3日 16時) (レス) id: 0614066502 (このIDを非表示/違反報告)
山田憂 - 夢主とキャラクターの細やかな心情が刺さりました…。体調に気をつけてお過ごし下さい。応援してます! (2020年11月2日 13時) (レス) id: 2e6603876c (このIDを非表示/違反報告)
しゆ - チベットスナギツネさん» 神作!? ありがとうございます! 嬉しいです!! コメントもありがとうございました! (2020年10月30日 21時) (レス) id: 311275af3f (このIDを非表示/違反報告)
チベットスナギツネ - 神作・・・言いたいことは、それだけです。( ´∀`)bグッ! (2020年10月29日 23時) (レス) id: 4fb9137dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゆ | 作成日時:2020年10月28日 22時