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第3話 ページ26

2人で建物の中の呪霊を祓ってきて、と五条は虎杖と釘崎に言った。

 釘崎がゲ、と舌を出して顔を顰める。虎杖があれ、と言う。「でも呪いって呪いでしか祓えないんだろ」

 呪術なんて使えねえよ、という虎杖に五条は君はもう半分呪いみたいなもんだから、と言いながらナイフを渡す。


 虎杖は特級呪物を飲み込み、己の体に受肉させたので呪力も流れているのだ。一般人には普通、呪力は流れていない。



 おお、と言った虎杖が受け取ったナイフに、Aは見覚えがあった。

 一見して包丁の様なそれは、呪具であった。呪具とは呪いを宿した武器の事を指す。呪具の名を、屠坐魔(とざま)と言い、呪具使いの真希が所有していた――――否、している筈の物である。



 シュル、と音がした方を見れば釘崎が腰にポーチ巻きつけていた。彼女の呪術がどんなものなのか知らないが、そのポーチには何かしたの武器が入っているのだろう。

 はは、と笑みが零れた。彼女、釘崎野薔薇がどんな呪術を使うかは知らない、とAは思う。しかし、とも。

 知らないけど、きっとあたしよりかずっと強いんだろうなぁ……。



「やっぱ俺も行きますよ」伏黒が五条に言った。

「無理しないの。病み上がりなんだから」五条が廃ビルを見ながら言う。

「え」

 伏黒くん怪我してたの、と驚けば、首を書きながら伏黒は「まあ……」と言う。

 少し馴れ馴れしかったか。そうAが思っている間にも、五条と伏黒で話は進んでいく。

「でも虎杖は要監視、でしょ」

「まあね、でも」

 今回、試されてるのは野薔薇の方だよ。



「あー、ダルっ」

 それが建物の中に入った釘崎の第一声だった。

「二手に分かれましょ。私は上から1F(ワンフロア)ずつ調べるから、アンタは下から」

 さっさと終わらせてザギンでシースーよ、と緊張感のない釘崎に虎杖は注意をする。

「ちょっと待てよ。もうちょい真面目にいこーぜ」

 呪って危ねーんだよ。その言葉が釘崎の怒りを買った。

「最近までパンピーだった奴に言われたかないわよ!! さっさと行け!!」

 ゲシッと言う音と共に虎杖は階段から落ちる。釘崎に蹴られたのだ。

「今日ずっとお前の情緒が分んねーんだけど!!」






――――対談

「第一回、主人公との対談コーナー。わーい」

「棒読み過ぎない? もう少しテンション上げよーよA」

「第一回はあたしの元担任五条先生です」

「あれ無視」

 続く。

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しゆ - 続編が出ました。更新速度は遅いですが、よろしくお願いいたします。 (2021年3月18日 16時) (レス) id: 0614066502 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ - 山田憂さん» コメント、そして温かいお言葉……ありがとうございます! これから寒くなる季節、山田憂さんも体調には気を付けてください! (2020年11月3日 16時) (レス) id: 0614066502 (このIDを非表示/違反報告)
山田憂 - 夢主とキャラクターの細やかな心情が刺さりました…。体調に気をつけてお過ごし下さい。応援してます! (2020年11月2日 13時) (レス) id: 2e6603876c (このIDを非表示/違反報告)
しゆ - チベットスナギツネさん» 神作!? ありがとうございます! 嬉しいです!! コメントもありがとうございました! (2020年10月30日 21時) (レス) id: 311275af3f (このIDを非表示/違反報告)
チベットスナギツネ - 神作・・・言いたいことは、それだけです。( ´∀`)bグッ! (2020年10月29日 23時) (レス) id: 4fb9137dc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゆ | 作成日時:2020年10月28日 22時

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