第七章〜情〜 ページ24
風間「貴様、笑い過ぎだぞ」
百合「ごめん。ごめん」
だ、だって。怒りっぽくて人間嫌いだった奴が。
百合「あの風間がねぇ。とうとう、人間に情でも湧いたか?」
風間「ふん。戯け。この俺が、人間如きに情など湧くとでも思うか」
百合「…‥思わんな」
少しの間を置きいった。
百合達の会話を聞いて実は、と天霧が説明し出した。
天霧「薩摩に借りがありまして、その恩を返すために私たちはこうして薩摩に付いているのです」
百合「なるほど、そういう事か。道理で可笑しいと思った。聞いた時我は自分の耳を疑ったぞ」
天霧は苦笑いをした。
天霧「そういう事ですからまた別の日にいらしてください」
百合「そうか。そういう事ならば致し方ないな。分かった。また別の日に来よう」
風間「もう、来なくても良いのだぞ」
百合「な、なんだと!」
天霧「辞めなさい。風間」
風間「チッ」
なんだよ!そのチッて言うのは!?
百合「そっちがその気ならこっちだって新しい情報が入っても教えてやんねえからな!」
風間「貴様に教えてもらう筋合いなどない」
相変わらず可愛げがない奴!
百合「そんな事を言ってっといつか嫌われるぞ!もういい!もう帰る!」
天霧「あ、待ってください!」
ドアを開けて元来た道を辿って帰ろうとする百合を天霧が呼び止めた。
百合「なんだよ」
天霧「貴女は、新選組と言うのをご存知ですか?」
風間「お、おい!天霧!」
天霧が言うのを風間が止めようとするが天霧はそれを無視して淡々と話続ける。
百合「新選組?なんだそれは?」
天霧「やはり、知りませんか」
新選組、か。ん?やっぱりなんか聞いた事が有るような気がする…
百合「やっぱり、なんか聞いた事が有るような気がしてきた」
天霧「本当ですか?」
百合「あぁ」
でも、どこで聞いたんだろう…
それにしても、まずそいつらが一体どんな者たちなのか聞かないと。
百合「それで?その新選組とは一体どんな者たちなのだ?」
【次回新選組】
33人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時