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Aside
五条「…細すぎね?」
『普通だけど…?』
五条「そんなんだから近接弱っちぃんだよ。」
『元々筋肉とか付きにくいし力ないもん。
それに術式上近接関係ないし。』
五条「一般人にこんなことされたらどうすんだよ。」
グイッと腕を引かれ、すっぽり五条の腕の中に閉じ込められる。
五条「振りほどいてみろよ。」
『いや、無理だから。』
抵抗も迷いもなく即答する。
だって、無理なものは無理!
力無いんだってば。
五条相手だったら前みたいに突風吹かせて距離とるけど、一般人には術式の使用は禁止。
でもパンピーにこんなことされることないし。
ってかそもそも日常でなくない?
なんで今こんななってんの?
『そろそろ離してくれん?』
五条「なんで?」
そう言って私の顎を右手で掬い、ゆっくり顔を近付けてくる。
『!!?』
五条「顔真っ赤。何?期待した?」
『なッ……///』
意地悪い顔をした五条の顔とほんの数ミリの距離で見つめ合う。
五条「…抵抗しないんだ?」
『へっ…』
間抜けな声が出て、五条は吹き出しゲラゲラ笑い出せば、スッと離れてどこかへ行ってしまった。
姿が消えると、力が抜けてその場に座り込む。
『(えぇぇなになになに!!?)』
脳内パニックである( ・∇・)
いや、うちも男子とは距離近い方よ?
でも今のは近すぎない!?
パーソナルスペースバグってんぞ!
心臓バックバクだよどうしてくれんねん!!
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作者名:鈴香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11241/
作成日時:2021年1月22日 9時