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「お、オマエも来たか」
「ったりめーだろ、大事な日だ」
咽せ返るような 暑い、暑い、夏の日。
肌を突き刺すような日差しに、
鬱陶しい感情を堪らず吐き出した。
先客の懐かしい声を聞き、思わず手を振った。
武道「マイキー君に場地君!」
千冬「オレらもいるぜ」
三ツ谷「よっ」
ド「おー」
武道「わわっ!?」
ヌッと出てきた巨体に、驚き飛び退く。
思わず、持っていた物を落としそうになった。
エマ「ちょっと、ウチもいるからね!?」
ヒナ「エマちゃんー!元気だった!」
エマ「ヒナっ 一昨日会ったばっかだけどね!」
ヒナとエマが抱き合う。
場地君に駆け寄る千冬、
三ツ谷とドラケンで話し込んで。
オレの足は自然と、墓の前で佇む彼の元へ向かった。
マ「………あれから もう12年だ」
武道「マイキー君……」
マ「偶に不安になる。
アイツが守った東卍を、オレは守れてるのかな」
___________''楯山家之墓''
そう書かれた墓石を見つめる。
見えるのは、反射する自分の目のみ。
武道「オレも………偶に不安になります。
何やってもミスってばっかりで、へへ」
三ツ谷君はプロデザイナーになった。
千冬と場地君、一虎君はペットショップ、
ぱーちんとぺーやんは不動産会社。
ドラケン君とマイキー君だって、
今や立派なバイク屋さんだ。
今でもみんなで集まっては、
どんちゃん騒ぎしている。
そんな
マ「……でも、胸を張らなきゃな。
タケミっちと Aが守ってくれた未来だ」
東卍はもう、ない。
少し寂しかったけど、
Aも、東卍も、
オレらの心の中に残り続けるから。
風が吹く。
エマ「きゃ!?」
千冬「おっと!?」
・
'' だいすきだよ、マイキー ''
・
マ「!」
声が聞こえた気がして、空を見上げた。
憎たらしいほど、美しい晴天だった。
マ「……このあと飯行かね?三ツ谷の奢りで」
三ツ谷「おい」
エマ「あ、ウチん家くる?」
場地「オレペヤング」
武道「へ、ちょ、ちょっと!?」
「 …オレもだよ、バーカ 」
もし秒針が止まって
あの日の君に出会えたら、
こんな世界が終わった後の
くだらない話をしようか、なんて。
君は笑ってくれるかな、
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!!!(プロフ) - おいどんさん» ありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!そうですね…続編はまだ悩むところですが、過去のお話はありかもです!かける時に少しずつやってみようかと思います!ありがとうございました♪ (2021年9月28日 11時) (レス) id: cbd2d135ba (このIDを非表示/違反報告)
おいどん - なんか最後の方涙で全然見えなかったけど、すごく面白かったです!!続編めちゃめちゃ見たいです!!真一郎と両思い?だった時の世界線もみたいです!!! (2021年9月28日 1時) (レス) @page9 id: e404c70624 (このIDを非表示/違反報告)
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