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自分の持つ毒が霸桜を蝕んでいたという事実は唯桜に大きなトラウマのようなものを残したようだった。
三成には「唯桜様」と呼ぶことしか出来ない。貴方のせいじゃない、という言葉はもはや気休めでしかないのだから。
やがて辿り着いた個室をノックする。いいよと声がしてから引き戸を開けた。
「おや、早速来てくださったのですね 御足労をおかけしました」
「…これくらいなんてことないさ。ささやかだけど見舞いの品だよ」
「わぁ ありがとうございます」
嬉しそうに笑う霸桜は今にも消えてしまいそうで、小さな果物籠ですら彼には少し重いようだった。
「具合はどうなんだい?」
「最近は良い方で……あと三日このままであれば学校へ行けるのですよ」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年7月1日 20時