あー!!提案です!! ページ5
「‥‥大正という年号をご存知か?」
『‥‥昔の年号ですね』
「どれくらい前のものだ?」
『え‥‥ど、どれくらいだろう』
そんなんパットでないよ‥‥
私馬鹿なんだから‥‥
そう思いながらスマホで検索をかける
『えっと‥‥百年いかないくらい前‥‥ですね』
もうすぐ百年だな‥‥
そう言うと煉獄さんは固まった
笑顔のまんまで
‥‥まるで石像
いや等身大フィギュアのようだ
『‥‥大丈夫ですか?』
「‥‥もっとありえないことを言ってもいいか」
『‥‥どうぞ』
「俺は大正の人間だ」
『‥‥ビッくらポンですわ』
「それは驚いているのか?」
『私になりには』
まぁ実際驚いてはないしな‥‥
「よもやこんな事になるとな‥‥」
『‥‥あの』
「なんだ?」
『嫌でなければ‥‥ここに住みますか?』
そう言うと煉獄さんは
目を丸くして再び数秒固まった
そして首をブンブンと横に振った
「とてもありがたい話だがそれはできない!!」
『嫌‥‥でしたか』
「そうではない!!
これ以上君に迷惑はかけられない!!
それに恋仲ではない男女が
ひとつ屋根の下は不味いだろう!!」
『別に迷惑とは思いませんし
独り身なんで別にいいですよ
煉獄さんが嫌でしたら
無理にとは言いませんけど‥‥
それに行く宛まったくないんじゃないですか?
その格好で外に出たら捕まりますよ』
そう言うと‥むぅっと少し唸る
そして少し考えた後、頭を下げて
「すまん、世話になる」と一言
どうやら私が勝ったようだ
あー!!危機感をお持ちください!!→←あー!!マジですか!!
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作者名:サカモト | 作成日時:2021年9月29日 0時