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あー!!危機感をお持ちください!! ページ6

煉獄杏寿郎Side


猗窩座との一戦を最後に俺は生涯を終えた


母上から教わった責務を全うして


これで悔いはない


後は若者たちに


彼らに任せよう


そして俺は黄泉の国へと逝くはずだった


しかし


気がつくと暖かく
柔らかいものに包まれる感覚があった


ふんわりと優しく嗅いだことのない、いい匂い


とても心地の良いものだった


これが黄泉の国なのか‥‥?


【〜♪】


「むぅっ‥‥」


しかしそんな心地の良いなか
騒がしい音‥‥聞いたことのないおとが鳴り響く


なんだ?


ふとまぶたを開けるとそこは見覚えのない部屋


そして俺の下には女性がおり


顔を動かすと柔らかいものが頬に当たる


「‥‥!!

すまん!!」


それがなんなのか理解すると
顔に熱が帯び思わず勢いよく起き上がり
後ずさる


その際戸のようなものに背中をぶつけたが
あまりの驚きに痛みは感じなかった


いや感じる余裕がないと言ったほうが正しいか



女性はゆっくりと体を起こすと
悲鳴を上げることなく
こちらを見て目を丸くしじっとこちらを見ていた


‥‥普通もっと驚くところじゃないか?


そして混乱する俺とは反対に女性は
俺をなだめてなんと話を普通に聞いてくれた


だが声は少し震えていて
冷静ではあるものの不安なのが伝わってくる


そしてたまに上の空のような状態になる


まあ当然だろう


目が覚めると見知らぬ男が自分の上で寝ていたのだ


むしろもっと騒いでもいいくらいだ


しかし女性は話を聞くだけでなく
信じがたいはずの俺の話を簡単に信じた


本当に純粋なのか


危機感がないのか‥‥


あまりにもあっさり信じるので
俺は彼女のことが少し心配になった


少しは疑うということをしてほしい


いや、信じてくれるのはありがたいのだが‥‥


そしてもっと信じられないことに
なんと俺のいた時代から
百年は経過しているとのこと


‥‥本当になにがなんやら


だが見たことのないからくり


西洋のような服装を見る限り
本当なのだろう


だが流石にこれは信じられないだろうと
思いきや彼女はまたもや信じたのだ


それどころか同棲しないかと持ちかけてきた


本当に危機感というものはないのだろうか


見知らぬ男の話をすべて信じて
更には同棲しようと提案してくるなんて


仮にもいい年をした男と女なのだぞ?


しかし行く宛がないのも事実


彼女の言葉に返せる言葉がなく
世話になることになってしまった


よもや‥‥こんなことになるとはな‥‥

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 逆トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:サカモト | 作成日時:2021年9月29日 0時

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