無痛症系美少女の恋心*心が痛いと感じたの* (ページ42)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:25,582 hit

違うよ　霧野side ページ42

「感じないって言ってるくらいだもんな。実際恋とかぜってぇ分かってねーだろ」

嘲笑うように吐き捨てるとAの視線がどんどん下にさがっていくのが分かった。どんなに謝られても、今回はちょっとでは済ませられない。他の男に無防備に身体を晒してキスも拒まない、そんなの絶対変だから

「＿＿＿＿＿＿」

「・・・は？」

蚊の鳴くような小さな声で。だけど俺はちゃんと聞こえていた。

”何でそんな事言うの”

涙混じりな悲痛な声を、俺は黙って聞いたんだ。

「Aよく分かんないだけ。音でしか感じれないんだから何されてるかなんて・・・」

「っ！」

そう、だった。
感覚というものを知らないAを俺は睨みつけた。狩屋じゃなくて、最愛の恋人を

「分かんない、けど・・・ごめんなさい。でも本当に霧野が好きで・・・っ」

どう言ったら分からない、といいたげな目には涙が溜まっていた。俺は一番言ってはいけない事を言ってしまったのか・・・？

「もう、嫌いにならないで・・・」

「Aっ！？」

俺と狩屋を押し退けて、制止の声も聞かずAは走ってどこかへ行ってしまった。走っていい身体じゃないのに・・・！！

「A・・・っ」

そこに残ったのは苛立つ心情。そして・・・俺を見て嬉しそうに笑う狩屋だけだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
狩屋は一応言うと噛ませ役です。

それはそうと今日、４月７日は僕の誕生日へーい☆
今日で１５歳になりましたっ
これからもよろしくお願いします！！