未練、想い【五条悟】

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ー五条sideー




『じゃあこれ提出してくるから。この後私ちょっと呼ばれてて、今日は教室に帰って来れないと思う。』

「誰に呼ばれてるの？」

『…腐ったミカン達だよ。』

「僕も行く。」

『大丈夫だよ、お茶出すだけ。』




『じゃあね、みんなもお疲れ様！』と手を振って教室を出た。


Aは上層部に気に入られてる。術式が特殊で強い上に女性。多分目当ては子孫とかDNA。つまりそういうこと。

本人曰く、会議には参加させてもらえないらしいけど、毎回お茶出すだけと言い参加している。




「…で、さっきなんでAさん泣いてたのよ。」

「え、いまそれ聞く？」

「気になる。喧嘩したの？」

「……約10年ぐらい前にした喧嘩の仲直りだよ。」

「泣かせた事謝っといた方がいいわよ。」




生徒にまで心配されるとか笑えちゃうな。
我ながら意地張って今日まで言えないとか呆れる。




「そうだね、今日会えたら、ちゃんと話するよ。」




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