束縛愛Part4 (ページ5)

今日:12 hit、昨日:98 hit、合計:155,889 hit

3 ページ5

〜翔〜

翔｢Aは何を願うの？｣

｢もう少しだけ……みんなといられたらいいなと思ってる｣

どうしてAは俺の前からいなくなることを前提に話しをするんだろう

そんなの許されるわけないのに

Aの人生(全て)は出会ったあの日から俺のモノなんだから

髪に手をかけて分けると、女の子にあってはいけない大きな火傷が現れる

叶うならこの傷をなかったことにしたい

潤｢はいお待たせ｣

翔｢早くね？｣

潤｢頑張ったさら。それより詰めてよ。寒い｣

翔｢何でここ！？向こう空いてんじゃん｣

潤｢Aの横がいいから｣

雅紀｢それ言うなら俺もなんですけどーー｣

｢ジャンケンしたら？｣

翔｢早いもん勝ちだし｣

和也｢子供ですか｣

こんなんじゃ全然足りない

もっとAを充電しないと

肩にもたれてると蕎麦が食べられないと怒られた

雅紀｢エビ天美味そう。一口ちょーだい？｣

｢え…あ、うん……いいよ｣

潤｢嫌なら嫌っていいんだぞ。相葉くんも人の物欲しがるなよ｣

雅紀｢だってさ……。俺らネギしか入ってないんだよ｣

潤｢誰も何も言わないから｣

雅紀｢聞かなかったじゃん｣

潤｢Aは欲しいってちゃんと言った｣

二人が言い争ってるうちにAはしれっとエビを完食

ついさっき、あげると言ったその口で食べるのか

よっぽどあげたくなかったんだ

そういうとこ可愛いんだよな

｢美味しかった｣

潤｢そんなに？また今度作ってあげる｣

｢うん。ありがとう｣

潤｢天ぷらだけじゃなくてAの食べたい物は全部作るから、何でもリクエストOKだから｣

雅紀｢俺らは？｣

潤｢作る作る｣

和也｢100パー作らないな。この男｣

楽しく蕎麦を食べ終わってあとすることは日の出を待つだけ

数時間とはいえAは眠たそう

仮眠取っていいと言ってるのに、一緒に起きてるなんて目を擦りながら可愛いことを言う

夜明けまでトランプで時間を潰す事になった

ババ抜きはほとんど勝負が見えてるから七並べになったけど、これがまた意外と盛り上がる

熱中しすぎて危うく初日の出を見逃すとこだった

普段は絶対に許されない屋根の上に登った

翔｢大丈夫？寒くない？｣

｢うん。ありがとう｣

しれっと隣りに座って手を絡めた

俺の願いはずっと決まってる

決して変わることはない

Aが何を想ったかはAだけが知ってて、その願い事をいつか聞けたらいいなと思ったんだ