束縛愛Part4 (ページ4)

今日:67 hit、昨日:56 hit、合計:156,851 hit

2 ページ4

〜翔〜

とまぁ、そんな話しをして、大晦日になってしまった

出演ギリギリまでAと話していたかったのにマネージャーにスマホを取り上げられた

Aは俺の原動力だよ？

それを奪うなんてどうかしてる

なんかもう、やる気なくなったな

和也｢いつにも増して芸能人オーラ薄いですよ｣

翔｢帰りたい｣

潤｢うん。それみんな同じだから｣

雅紀｢Aも今頃、紅白観てるんじゃない？｣

翔｢見るのか聞いたらさ｣

智｢聞いたんだ｣

潤｢Aが関わると行動早いね｣

翔｢紅白って何？って逆に聞かれた。15年生きててさ。知らないなんてことある？観たことないなら分かるけどさ｣

和也｢家庭環境が特殊ってのもあるんだろうけど｣

雅紀｢じゃあAは、大晦日はどうやって過ごしてきたんだろ｣

その一言に、全員に緊張が走った

仮面家族でもそういうイベントは家にいるはず

胸がキュウって締め付けられる

早く帰りたい

1人でいるAを抱きしめたい

心ここに在らずの状態で紅白を終えて、ジャニーズカウントダウンも終わって、後輩にお年玉をあげることなく家に直行

着替える時間ももったいなくて衣装のまま

大晦日ってこともあって道が空いてて助かる

違反ギリギリのスピードで飛ばして、家に着いた瞬間に速攻車から降りた

翔｢ただいま！って、これ……｣

コタツに入ったまま眠るAに安心したのと同時に、テーブルの上に人数分の食器が並べられていて台所には茹でる用に蕎麦が用意されていた

あぁもうヤバい

Aが愛おしいすぎてたまらない

翔｢起きてA。ただいま｣

｢ん…？あ…翔。おはよう｣

雅紀｢何で起こしたの。寝かせときなよ｣

｢みんなも……。おかえり。おはよう｣

潤｢休みとはいえまだ夜中だよ｣

｢んーん。起きる｣

目を擦りながら起き上がって台所に行こうとするAを座らせた

智｢蕎麦は松潤が作ってるから｣

和也｢こう寒い日はコタツでぬくぬくが一番ですよ｣

潤｢俺だけ寒いんだけど？｣

雅紀｢頑張れ〜。料理担当｣

｢私も手伝うよ｣

潤｢いいって。寒いだろ？作るから……トランプでもして待ってな｣

｢うん。エビ入れてね｣

潤｢天ぷら蕎麦ね。りょーかい｣

翔｢蕎麦食べたらさ。起きてる？初日の出、一緒に見ようよ｣

｢初めてだな。初日の出。あれってさ。願い事したらいいんだっけ？｣

翔｢そうだよ。Aは何を願うの？｣