束縛愛Part4 (ページ3)

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大晦日→元旦ページ3

〜翔〜

それはAがうちに来て初めての正月を迎える年

翔｢ジャニーズカウントダウンってさ俺ら嵐、いらなくない？｣

4人『思った』

今年もあと数日で終わる

楽屋で他のメンバーに俺の疑問をぶつけてみると、すぐに返事が返ってきた

毎年恒例のジャニーズカウントダウンに出るってことは、年明けの大切な瞬間にAが1人ってことだ

そんなの絶対に嫌だ

翔｢ということで、俺は出ないからみんなで頑張って｣

和也｢……ダメでしょ！！｣

智｢いいよって言いかけた｣

雅紀｢休みたいのはみんな同じなんだから｣

潤｢1人だけ許されるわけないじゃん｣

翔｢えーー。だってさ。Aが1人になるんだよ？もし、俺らがいない間に襲われたらどうすんのさ｣

智｢それは……困る｣

翔｢でしょ？だから俺が守るの｣

和也｢それは翔さんじゃなくていいよね？｣

雅紀｢そもそもさ。紅白も出なくてよくない？｣

潤｢確かに｣

という、話しをしたその夜

｢私は大丈夫だから仕事行ってきなよ｣

翔｢え！？だって1人なんだよ？｣

｢1人は慣れてるから平気｣

そんな事を言ってしまえるAか愛しくて、切なくて、もっと仕事になんて行きたくなくなった

この家にいる間は我慢なんてしなくていいのに

色々と聞いていたけど、仮面家族として最低限の交流しかなかった偽物の家族

翔｢本当にいいの？寂しくない？俺は残るよ？｣

和也｢はいアウトー！！｣

雅紀｢Aの厚意を踏みにじる発言はよくないと思う｣

潤｢諦めて仕事行こ？｣

智｢でないとAが悲しむよ｣

翔｢そうなの？A｣

｢大人なんだから仕事しなきゃダメだよ｣

和也｢女子高生に怒られるアイドルってどうなんだろう｣

Aの言うことは正論なんだけど、1人になんてしたくない

寂しいことに慣れて、それを我慢させてしまうほど俺は頼りないだろうか

俺はただAの力になりたいだけなのに

いじけてソファーに寝転ぶと慰めるように頭を撫でてくれた

俺はAに対してだけは単純だから、こんなことで嬉しくなって機嫌が治る