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35輪目 ページ37

朝食の後、皆を見送って、調理場へ向かう。今日の夕食は何にしようかと考えながら。

すると、見知った顔が見えたので挨拶をする。
「キャプテン、おはようございます。」
「おっ、亜麻野。おはよう。」
すると、こちらに気づいた虹村さんが駆け寄ってくる。

「今から練習ですか?」
「あぁ。ちょっとコーチと話しててな。」
「今日も暑いので、熱中症には気をつけて下さいね。」
「分かってるよ。」
大きな手で頭をくしゃりとかき混ぜられる。

「わっ。あ、そうだ。キャプテンは夕食、何かリクエストはありますか?」せっかくだし、彼に決めてもらおうと尋ねてみる。

「リクエストしたら作ってくれんのか?」
「はい。」「ん〜。なら…チャーハンで。」

「分かりました。」
チャーハンなら、おかずは野菜メインにしようかな。

「楽しみにしとくわ。じゃ、行ってくる。」
「はい。いってらっしゃい。」
そう言うと、彼は眩しい笑顔で去っていった。




2人にも了承してもらえたので、チャーハンを作る。2人には、おかずと汁物を作ってもらう。

全員分のを作るのはなかなかに骨が折れるが、日頃お世話になっている虹村さんのためだ。頑張ろう。

そう考えながら、用意を始めた。

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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年6月22日 13時

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