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22輪目 ページ24

瞬く間に時間は過ぎていき、夏休みも目前に迫った。
しかし、その前には大きな山場が1つある。

そう、期末試験だ。




お昼休み、私達はレギュラーメンバーで昼食を取っていた。夏になってからは、たまにこうして集まるようになったのだ。

「テストとかだるすぎだろ。あ〜、バスケしてぇ。」
「もう、青峰くんったら!赤点取ったら、補修なんだよ!」
椅子にもたれながら話す青峰くんに、さつきちゃんが注意する。最近、彼女は人前で"大ちゃん"と呼ばなくなったなぁ。

「分かってるよ、さつき。ま、何とかなんだろ。なぁ、亜麻野。」
「あはは…。」
彼の言葉に苦笑する。前回の件で懲りていないのか…。


「ふん。常に人事を尽くしていれば問題はないのだよ。そして明日の期末試験、かに座は1位。今回こそは負けないのだよ、赤司。そしてミケ、賭けは俺の勝ちだ。」
自信満々に言い放つ真ちゃん。

「ふふ。楽しみだな。」
「私もいちごオレのために頑張るんだから。」
私と赤司くんはそう返事をした。

「え〜、何々?みどちんと亜麻ちん、賭けしてんの〜?」
興味深そうに紫原くんが尋ねる。

「うん。真ちゃんは負けず嫌いだからね。こうして色々と勝負してるんだよ。」
説明すると、彼はふ〜んと納得する。

「じゃあ、俺は亜麻ちんが勝つのに賭けよっかなぁ〜。」
「なっ、どういう意味なのだよ、紫原!」
彼の言葉に真ちゃんが反応するが、どこ吹く風だ。

「ふふ、ありがと。お礼にこれあげる。昨日、おやつ用に焼いたクッキー。」
「やったぁ〜。俺、亜麻ちんの作るお菓子、好きなんだよねぇ。」
こうして喜んでもらえると、作りがいがあるなぁ。

「むっくん、お菓子好きなの?私も今度作って来ようか?」
「!ほんとに?」
「うん。」
「やったぁ〜!」
さつきちゃんと紫原くんの微笑ましいやり取りが交わされるが、

「…止めといたほうが良いぜ、紫原。さつきの料理は壊滅的だからな…。」と青峰くんが青い顔をして割って入った。

「ちょっと、それどういう意味?」
「そのまんまの意味だよ。」
そのまま、漫才のようなやり取りが交わされる。


「全く、騒がしい奴らなのだよ。」
「にぎやかでいいじゃないか。なぁ、亜麻野。」

呆れたように話す真ちゃんに、どこか楽しそうに話す赤司くん。

私は微笑みながら、そうだねと返事をした。

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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年6月22日 13時

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