メカクシ団の副団長さんはキドの姉[カゲプロ] (ページ44)

今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:207,254 hit

３７話ページ44

手ごろな椅子に座って、大人しくする

…実はキサラギ達に「逃げたらもう口ききません」っておどされたから…←

髪を結ぶのはそこまで抵抗ないし、大人しくしているってわけだ

「もう少しですよー…」

キサラギが楽しそうな声で言うと、髪が結ばれる感覚が伝わってくる

…ゴムじゃないな…？

「ワカバさん、ちょっと目ぇつぶってくれる？」

桃井は少しかがんで俺の前に来たかと思うと、前髪をピンで横わけし始めた

…ああ、そういえば仕事の時こういう風だったな…

終わって目を開けると、エネが爽やか笑顔で親指をたててきた

…ｲﾗｯ←

「わあ、団長さん雰囲気変わりましたね―」

「あ、あのねあのね…結んでるの、私が作ったシュシュなの…」

照れながらマリ―が言って、俺が結び目を触ると…

たしかに、シュシュの手触りだ

よく見ればキサラギも団長もマリ―もシュシュをしている

桃井には…うん、ないな←

『これで首が濡れないな…』

首筋を触って、エネの分のアイスを食べようと蓋をあける

…と

「あー、皆ここにいたんだー」

「遅れてすいません…物をなくしてしまったので…」

「ケータイ見つかってよかったッスね！」

男子達の声が聞こえてきた

ああ、道理で遅いと思った……

アイスを食べながら、男子達の方向を見た

「あれっ、ワカバ」

「え」「なんだよ」「何かあったのか？」

カノが俺の髪に気がついたのか声をあげれば、他の奴らも俺を凝視し始めた

何かが違うような…？なんて唸りながら見てくるが、

これは流石に気付くと思う

『髪だろ』

「おおっ」

俺から答えを出せば、全員が髪を見始めた

『つーか固まるな、お前らなんなんだ』

「あ、いや…」

「「「(ちょ、ちょっと可愛いかもしれない…//)」」」

全員が固まってる間に、カノが横に座ってくる

「作業の時と同じ髪型だねーっ、可愛いよ！」

『どーも』

アイスを食べながら適当に返事をすれば、カノは一口、俺のスプーンを奪ってアイスを口に入れた

「あ、ブルーベリー？美味しいねえ」

「ちょ、ちょちょちょカノ！何してるんすかあっ！」

…え、何だ

セトがドカドカとカノの前に来た

「いいじゃーん別にｗｗ」

「よくないっす！」

「ワカバ、俺にもアイス…」

『？自分で買ったらいいだろ』

「えぇっ」

「「「(面白いコトになってるなあ………)」」」←

　