メカクシ団の副団長さんはキドの姉[カゲプロ] (ページ41)

今日:30 hit、昨日:2 hit、合計:207,270 hit

３６話ページ41

『よし、行くぞー』

後ろからは

「分かった」「分かりました」「はいっす！」
「楽しみだねーっ」

などなど、返事が帰ってくる

いや、最後のは返事とはいえないが

…ああ、言ってなかったか

何処に行くのか、というと銭湯だ

アジトの風呂は当然一つしかない

それを一人一人入って行ったら、最後は何時になるのか分からない

と、いうことで銭湯に行くことになっている

『マリー…どうした』

横のマリ―を見れば、少し震えているようだ

寒いわけでは…ないよな？

「わ、私…せんとうって初めて…人いっぱいいるの？」

『どうだろうな？混んでないといいが…其処まで心配しなくてもいいだろ』

「う、うん！」

気を引き締めるようにきゅっと口を結んでいる

でもすぐに

「ううぅ、でもちょっと怖いぃ…」

と言って、オレの服の裾を握ってきた

「あああっ、マリ―ちゃんとワカバちゃんがラブラブしてる！」

『桃井、ちゃんはやめろ』

「ええ、可愛いのに…ていうかマリ―ちゃんどうしてそんなにワカバさんになついてるの！？」

『慣れだろ』

…桃井は嫌いじゃないが…テンションあがると少しうるさいな

少し←

『…見えてきたな』

遠目に明るい光があふれる銭湯が見えてきた

ちなみに温泉ではなく銭湯←

各々は用意した荷物をまばらにも持ち直したりなどしている

…着いたな

・・・in洗い場―女湯―・・・

「も、モモちゃんすごい…」

「そうかな？さつきちゃんも同じくらいでよ！」

『おい、団長の横でそんな話するな。可哀そうだろ』

「おい！//」

顔を赤くしながら訴える団長は、少し悔しそうな顔をしている

うん、可愛いな←このセリフ何回書いただろうか…

笑いながらも俺に言い返そうとする桃井

「えー、ワカバさんもそんなに……え」

『？』

人の胸を凝視するのは失礼だぞ…？

一応タオルで隠してはあるものの

「ち、小さくは…ないね…」

「其処は団長さんに似なかったんですね！」←

「身長の代わりに、かな…？」

マリ―は自分と比べてちょっと悲しそうになる

大丈夫だ、お前はまだ成長するだろうから

…別に、大きくは無いだろ

『普通だろ？』

「ふ、普通だけど、平均だけど…キドさんと比べると…；」ﾁﾗ

「くっ、比べるなああ！」

其処まで混んでない銭湯に団長の声はよく響いた

良い叫びだ、だが惜しい。８点←

男子の方は、騒いでないといいな…

　