メカクシ団の副団長さんはキドの姉[カゲプロ] (ページ32)

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２９話ページ32

「ワカバー！来れるの高尾君と緑間くんと紫原君以外らしいっす！」

『そいつら来れないのか？』

「合宿らしいっす。というか名前呼びした方がいいっすよ？」

でもなあ…

『名字覚えてないんだよな、下の名前ばっかりで』

「普通逆じゃないっすか？あの人たち見た目通りなのに…」

『下の名前で呼ぶと変な反応されるし…この前水色の名前呼んだらそうだった』

「はい？」

『なんだよ』

「いやいやいや、いつ呼んだんっすか？」

いつ…って、確か

『この前、遊びに来てた時だな』

「へえ…」

なんだろうか、セトの後ろが黒い←

「あのワカバ、俺のコトも名前で呼んでみてくださいっす！」

は？

『なんだ急に』

「いいからいいからっ！」

ワクワクしたような顔で言われる
…コイツは何がしたいんだろうか…

ﾊｯもしかして、名前で呼ぶと何かあるのか？←

『…幸助』

「ﾊﾟｱｱｯありがとうっす！じゃあっ」

そう言ってセトは楽しそうに走って行った
特に何も起こらなかったな…←

…買い出しに行こう…

明日大人数が泊まりに来るんだし

『シンタロー』

「なんだ？」←いたのか

『買い出し行ってくるから、団長とかに聞かれたらそう答えてくれ』

「いやオレ忘れ物取りに来ただけだからもう帰る…」

『よろしく頼むな―』←

ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾞﾀﾝ

「…オレかよ…」

ｶﾞﾁｬﾂ

『何か言ったか』ｷﾞﾛｯ

「行ってらっしゃいませ副団長様」←

『おー』

ﾊﾞﾀﾝ

...【シンタローside】...

只今副団長から理不尽に物を頼まれてしまった…

ああ、団長早く帰ってきてオレをこの呪縛から解き放ってくれ←

「ただいま」

「ただいまっすー」

よし、帰ってくるのが早い！

「おお、お帰り。今副団長が買い物に行ったぞ」

「は？」ｷﾞﾛｯ

「ひっ」

こ、この双子の睨み怖えぇ！

「今６時だぞ？真っ暗だぞ」

「そうっすよ、シンタローさん最低っす」

「いやだってよ…」

「今から付き添いに行くっすよ、早く！」

「お前らが…「俺今からバイトっす」「俺は夕飯と洗濯」…カノは」

「任務中だ、まだ帰ってきてない」

…オレが行く運命なのか…；

「分かったよ…はあ」

それにしても、セトが強引だな

いつもはこんなんじゃねえのに…

恋はあんなにも人を変えるのか？←

…いや、団長はただのシスコンだろうけどよ

　