メカクシ団の副団長さんはキドの姉[カゲプロ]

２３話 ページ25

『…ふう』

一通り仕事が終わり、もう一息だなと思った時



ｸﾞｳｰ



『あ』

腹が、なった？

午前中から始めていたが、いつのまにか午後２時になっていた


まあパン買ったし…

そう思ってコンビニの袋に手を伸ばしても、何もなかった


詳しく言えば、ビニールだけ

ｸﾞｼｬ、と小さくこすれる音しかしなかったのだ



『もしかして…？』

買ってきたパン二つはとうに昼ごはんとして食べ終わっていた
あるのは、パンクズとゴミだけ


…仕方ないな

下へいって何か食べよう

丁度喉も乾いたところだ、休憩しておこうじゃないか





ふう、と息をまたついて、立ち上がる

階段を降りようとした時、喋る声がした


カノ、帰って来たのか？

確か昨日の夜から任務に言ってたはず…



失敗したのなら一発殴ってやろう←



ﾄﾝ、ﾄﾝ…






階段を下りるたびに、喋り声は大きくなってくる

聞き覚えがあるが、カノじゃない…



シンタロー、じゃないな

コノハも大声を上げない

ヒビヤはここまで低い声をしていない



…誰だ？



そこでハッと気がつく


『テレビの音か』



そうか

多分タレントが話してるんだな



だから聞き覚えがあるが、誰か分からないんだ




疑問が消えて頭がスッキリして、マリーの好きなハーブティーを入れてやろうと機嫌をよくしていた



…何が起こったか、分かるか？






...【黒子side】...



今日は休みで、練習もないので皆でセト君の家にお邪魔しに来ました


何故地下に？
しかも１０７とは？

色々疑問が浮かびましたが、悪い予感はしないので考えないコトにしました





皆でテーブルを囲み座って、ワイワイと話していた時です






ﾄﾝ､ﾄﾝ…




？


「…」

誰か、階段から下りてきます


一瞬不審に思いましたが、ココはセト君の家です



家族くらいいるに決まっています


納得して皆の会話に再び加わろうとしたときでした







.







「？！」


階段から下りてきたのは、木戸君だと気付いたのは



　

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