14話 ページ16
『ただいま』
「あ、ワカバおかえり!」
『マリ―か。何つくってるんだ?』
ソファ−で何かをせっせと縫っているマリーに聞いてみる
「あ、しゅしゅっていうのつくってるの」
『しゅしゅ?…あー、シュシュってあの髪を結うやつか』
「うんっ、カノの雑誌に可愛いのがあって…今はピンク色」
へえ…マリーによく似合いそうだな
今度ツインテールしてやろう
「他のは作り終わったんだけど…この私ので最後なんだ」
『最後?』
キサラギにもつくってやったのか?
「このピンク色は私ので…水玉の水色はモモちゃんの。紫色はキドの。」
『へー、団長にもか…』
からかい甲斐がありそうだ←
ニヤリと考えていたら、マリ―からとんでもない言葉が聞こえた
「ワカバには黄色っぽい黄緑!」
『ピシッ』
「あの、ワカバが女の子の恰好が好きじゃないの知ってるけど…仲間はずれみたいで嫌だったからつくったの」
駄目だった?と不安そうにマリーは尋ねてくる
『いや、ありがとうな…使う日が来るかは分からないが、受け取っておくよ』
「パアアッ……やったあ!お部屋に飾っておいてね!」
そういうと嬉しそうな雰囲気を漂わせながら、またシュシュ作りに没頭し始めた
マリーが何か作ると度々こうなるので、俺の部屋は可愛いものがチョコチョコ置かれている
気持ちは、嬉しいんだがなあ…;
『…ニュースでも見るか』
マリ―との会話も終わったので、テレビのリモコンに手を伸ばした
スイッチを押せば、途端にアナウンサーの声が聞こえてきた
《――――と、いうことでした。えー、天気をお知らせします。今日はこれから雨が降りそうです。働いてる方は、傘を持っていくか、買うかで対策してください。》
…何だ、今日の出来事は聞けなかったか
残念に思ってリモコンのスイッチを再び押すと、プツンと電源が消えた
ああ、そうだ暇ならヘッドフォンで曲を聞けばいいじゃないか
気付かなかったことに少し後悔しながらもヘッドフォンをした
<♪♪―――♪―――――――♪♪♪>
少しロック調の音楽がリズミカルに流れ出しているのを聞いていると、何故か眠気がいきなり襲ってきて………
「あれ、ワカバ寝ちゃった?じゃあ今日はキドがご飯つくるのかな」
「………よしっ、シュシュ完成!皆に言わなきゃっ」
「キド−!見て見てー!」
パタパタパタ……ッ
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新古今和歌集 - モモちゃんが好きなのはおしるコーラだよ (2016年2月7日 15時) (レス) id: a42e0de80e (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 希蒼さん» ………画面越しで伝わるんでしょうか……?← (2014年6月29日 12時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
希蒼(プロフ) - 鈴鐘草さん» 私の愛をあげます(^ω^) (2014年6月27日 20時) (レス) id: da76d92c79 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 希蒼さん» う、うち間違ったです……;; (2014年5月28日 21時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 希蒼さん» なっ…何をくれうんですかっ!?(キラキラ (2014年5月28日 21時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴鐘草 | 作成日時:2014年2月19日 17時