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231話 ページ33

新作お気に入りありがとうございます。
しつこいですがもう一回載せます。
現在引きこもり中な彼女の理由 [黒バス]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


『眞鍋か?』

「はい」

『何しに来た?』

「少し、お話をと思ったので」

『……』


俺が無言になると、男はそれを肯定だととったらしい

失礼しますと言ったあと、ドアの鍵穴に鍵を差し込む音がした

俺はベッドのふちから移り、ソファに座る



ドアの開く音とともに、あの男が入ってきた



「失礼します」

『……』


お前がこの部屋に入ってくることが本当に失礼だ

そんな悪態を心の中でついて、男を睨んだ

俺からの嫌な態度にはもう慣れたのか、ニコニコ笑って、自分は小さな椅子に座る

その椅子は、丁度俺の目の前にあたる



『それで、世間話でも話すのか?』

「はい。先ほど申したように、世間話です。……ここでの生活はどうですか?」

『まあまあだ。ただ、あの使用人はいい人だ、藤本さんって使用人』

「へえ、本当ですか。それは良かった」


本当に嬉しいのか、それとも使用人なんてどうでもいいのか、俺にはそいつの表情が読めなかったが、一応嬉しそうな声のトーンだ

男はそのまま喋る


「藤本は、僕の家に代々仕えてきた人なんですよ。もう一人、長嶋という使用人もいるのですが、その人も藤本と同じです」

『知っている』

「え?」

……しまった!

俺と長嶋が話していたことをこいつに教えてしまったようなものじゃないか

イライラしていたからといって、いわなければ良かった……



「長嶋とお話をしたのですか?」

男の目が、ぎらりと光ったような気がした


「あのような使用人と、どうして貴女様が?」

この目は、あいつの目だ

俺をもう自分の所有物と考えている、目

独占欲と支配欲で満たされている、あの“母親”の目と同じだ



昔を思い出して、指先が少し震えた

男に見つからないようにぎゅっと手を結ぶ


『……庭に行ったら教会があって、興味があったから見に行ったら鍵がかかった部屋があったから、丁度いた長嶋さんと……話を……』


怯えるな、俺

大丈夫だ、こんな男、怖くないだろう


……震えるな、震えるな

この男は、母様じゃない!!




下を俯くと、思い出す

母様の目を気にして会話をしていた、あの瞬間を

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瑠音 - この作品、凄く面白いです!応援してるよ!本にして売ってほしい位!!!面白いです! (2015年8月11日 21時) (レス) id: 39fc9d8edd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» 大丈夫、まだ崩してないから!心配ありがとー。何で遺産くれないのっ!?(( (2014年11月30日 13時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
琉空 - 鈴鐘草さん» 鈴ちゃん、最近寒いから体調崩さないようにね!!更新いつでも待ってるから、頑張れ!!( ´ ▽ ` )ノ遺産はナイケドネ!!← (2014年11月29日 23時) (レス) id: 047d33efae (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - ☆ハガネ☆さん» 初めましてー、☆ハガネ☆さん!あばばば、読み返していただけるとは…ありがとうございますっ。更新頑張ります。コメントありがとうございました! (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» そうだよ霊長類だよ!www ……え、何をイッテイルノ?(威圧← (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴鐘草 | 作成日時:2014年9月17日 20時

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