恋心 １７ ページ17
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「そうだ。ねぇ、月永くん」
私は、彼の包帯を見て、“あれ“の存在を思い出し、それを自分のバッグから取り出した。
「包帯の正しい巻き方、教えておくね。ライブの時巻いていた月永くんの包帯、巻き方がすごく変だったから」
本当は、マネージャーをしている美春に頼まれて書いたものだったけど、彼女にはまた後日、違うものを渡せばいいと考え、今目の前にいる彼に、それを渡した。
人に渡すものだったから、字は丁寧に書いたつもりだけど、好きな人には字が綺麗だと、少しでも思われたい。
「ありがとな！でも、包帯の巻き方なんてよく知ってたな！」
彼は、その紙に目を通すと、すごく嬉しそうに笑った。
どうやら、喜んでくれたみたい。
「私、中学生の時男バレのマネージャーやってたから。その時の経験が生かされて良かった！」
すると、月永くんの表情が笑顔から曇ったものになった。
私、何か彼を傷つけるような事を言ったかな？
でも、私はただ、中学の時にマネージャーをやってるって言っただけだし……
「……月永くん、どうかした？」
「へ？……ああ！ちょっとボーッとしてただけだ！」
「そっか。でも、無理はダメだからね」
「分かってる！心配ありがとな！」
自分の感情を隠すように笑う、月永くん。
私が、人の気持ちに敏感な人間だったら、どれだけ良かっただろう。
(ごめんね、月永くん)
貴方の気持ちが、分からなくてごめんね。
続く (更新停止中)
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ソーダ - まさか夢主ちゃん目線が来るとは、、、。前回も今回も凄く面白いです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月24日 23時) (
レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 前編見ましたが、今回のもすごくいいです！！！夢主ちゃん目線も可愛くっていいです！！！！！！更新頑張ってください (2017年8月13日 16時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2017年3月27日 18時
