過去の僕と、壊れた君 ４ ページ5
赤司side
晴「優人の母の晴海と申します。」
葬式が終わり、帰ろうとAの手を引いて帰ろうとしたその時、その人は話しかけてきた。
詩「あ、はじめまして...！赤司詩織と申します。柏木さんとは家がお隣の関係で、この度は本当にお悔やみ申し上げます。」
晴「赤司...あぁ、あの。そんな事はどうでもいいわ。��それ��、さっさとこちらに寄越しなさい。」
それ、と指で指されたのはA。
ここで渡せばもう二度と会えない。
...そんな予感が頭を過ぎ、握っていたAの手を更にきつく結んでしまっていた。
詩「...言い方、Aちゃんにはちゃんとした名前があります。��それ��なんて、まるで物みたいじゃありませんか？そんな人に、詩織さんと優人さんのの大切な子を渡せません。」
晴「柏木の人間を、当主である私がどうしたって勝手でしょう？...まぁ、あの女が産んだ子に価値が見出せるとも思いませんけど。」
子供心でも分かる。
この人はAの母親である詩織さんも、Aの事もよく思ってない。
Aは現状をよくまだ把握しきれてないみたいで、キョロキョロとあたりを見回している。
晴「長い時間を掛けるのは好きじゃないの。さっさとしてちょうだい。」
赤「...っ、嫌で」
征「柏木さん。」
ﾊｯと、聞こえた声の先にいたのは父さんだった。
こちらに向かってきた父さんは、いとも簡単に俺のとAを引き離し、父さんはAを晴海と呼ばれる人へと差し出した。
征「うちの大切な後継者に、これ以上の害はない。」
晴「...あら。貴方は物分りが良くて助かるわ。」
『え...あ、征くん！』
赤「父さん！！Aを返してください...！」
征「帰ったらすぐに今日の課題を済ませろ。赤司を継ぐ人間として、
詩織と、母さんもこれ以上は父さんに逆らう事も出来ず、父さんの後を追う。
『いっ...！離して、離してよ！！』
赤「っ！ふざけるな…！！��僕��のAから離れろ！！」
晴「行きなさい。すぐ追いつくわ。」
遮られたせいで、Aとの距離はどんどん遠くなっていく。
その人は、''僕''をじっと見てそして笑った。
赤「その目...。いい物を持ってるわね。貴方が柏木を継ぐのなら、Aをあげてもいいわ。」
征「征十郎、行くぞ。」
ﾊｯと、気付いた時には俺の隣にAはいなくなっていた。
＊＊＊＊＊＊＊
遅くなってすみません！
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N(プロフ) - コメント失礼致します！とても素敵なお話なので是非続きを読みたいと思いました！ (4月8日 13時) (
レス) id: 14124a3807 (このIDを非表示/違反報告)
五月病エンジョイ勢(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年6月17日 20時) (レス) id: 085867931a (このIDを非表示/違反報告)
ちよう - もう一回みに来ました面白いです (2018年2月11日 21時) (レス) id: 9f4860e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 完結だなんてもったいないです!更新楽しみにしてます^∀^ (2018年1月8日 0時) (レス) id: 3655c57b22 (このIDを非表示/違反報告)
虹と音 - とても面白いです！早く続きが読みたいです！更新お願いします！！！ (2017年9月29日 21時) (レス) id: e0a22c3730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花梨
| 作成日時：2015年12月27日 18時
