マイクの管理人さんの違法マイク狩り

３２本目 ページ34

二郎目線



二郎「すげぇ…。」



あの二人の喧嘩を腕だけで止めやがった…。


Aサンのリリックがあれば可能性はあるけどまさかチョップで…。





三郎「すごいな…。」



あの三郎が人をほめている。




二郎「三郎…お前熱でもあるんじゃねーか？」


三郎「失礼な。」



僕だってたまには人をほめるよ、と珍しく真面目な顔で答えられた。





二郎「へぇ…。」



Aサンを気に入ったみてぇだな。




まあ俺も例外じゃないけど。






三郎「Aさん、お久しぶりです。」


『あ、三郎くんだ。元気してた？』



俺がそんなことを考えているといつの間にか三郎がAサンに話しかけていた。


あいつ…抜け駆け…。




ん？

抜け駆けなんだろうか。


別に俺はAサンのことが恋愛感情で好きなわけじゃない…はず。



だから別に抜け駆けじゃ…



三郎「三郎でいいです。」



抜け駆けだ。

うん、俺もAサンと仲良くなりたい。

正直に言おう。

恋愛感情かはわからないけれど三郎むかつく。



二郎「お、俺も二郎でいい！」


三郎「お前…。」


『そう？じゃあ、二郎と三郎で。』



Aサンは首をかしげるも呼び捨てで呼んでくれた。


よし。






『あ、そうだ。私の名前もAでいいよ。みんな。』


それに反応したのは４名。


俺と、三郎と、リーマンのおっさんと、医者。



てか他全員呼び捨てしてたのかよ…。





独歩「い、いやそんな…！仮にも国家公務員様ですし…！」

おっさんはおどおどと手をぶんぶん振っている。



別にAサンがいいって言ってるからいいじゃねーか。



『まあ無理して呼べとは言わないですけど…。』



独歩「う…。」


リーマンのおっさんは上司に言われた言葉と似ていたようで腹痛を起こし降参。


結局、三郎以外は呼び捨てをする仲となった。




『よし。』


Aさんは心なしか嬉しそうだ。


堅苦しいことが嫌いな人なのだろうか。





その時、



無花果「筆湊A。筆湊A。仕事を抜け出して何をしている。支給本部まで来るように。」



『げ。』



アナウンスがかかった。



周りの男たちがざわつきだす。




「筆湊Aって…あの管理人の？」


「やっべー！俺隠れファンなんだよ！」


「俺も俺も！」



隠れられていない自称隠れファン。



Aさんは心底嫌そうな顔をしている。



やっぱり堅苦しいことは嫌いなようだ。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
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二郎のキャップ

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