第五話「初恋の赤色」貴女side ページ10
桃井「最近はいいターゲットがいなくってねー?」
私とさつきはあれから青峰大輝と別れ、体育館までの少し長めの廊下を歩いている。
え?何故呼び方を変えたか?
それはね?お互いが悪女だってことを話したからよ。
さつきは私が悪女ってことを伝えたら、「やっぱり」と言った。
『ターゲットねぇ…。』
『来週辺りにまた、新しく転校生が来るみたいよ?』
桃井「え!?ほんとー!?漸く新しいオモチャが手にはいるよー!!」
「一緒にそいつ、潰そうね!!Aちゃん!!」
あらあらさつきったら…。
そんなにはしゃいじゃって
『まだ悪女だって決まったわけじゃあないのよ?』
桃井「あ」←
『はぁ……。人の話はちゃんと聞きなさい。それと、体育館、着いたわよ?』
桃井「ご、ごめーん!!」
《ねー、ほんとにこの子信用していーのー?》
〈五月蝿いわねぇ。裏切ったときは裏切ったときで考えるに決まっているでしょう?〉
本当に“ワタシ”は五月蝿いわ…。
桃井「じゃあ、扉開けるね」
『うん!!』
さっきの「扉開けるね」という言葉は、元気な私を演じてね、という合図。
これはさっき二人で決めたの。
二人きりの時は仮面を外し、第三者がいるときは仮面を着ける…。
これはもう、約束と化してしまったのだ。
でも、あの赤色の彼を見た瞬間、彼は私と同じだ、と感じた。
赤色の彼「遅刻だ、桃井。」
桃井「あ、赤司くん!?ごめんなさい!!マネージャー希望の子、連れて来てたの!!」
さつきは私のことをちらりと見た。
これは合図、と言うよりもただ、私が固まっていたことに気付き心配をしているのだ。
『あ…!!す、すいません!!わ、私はマネージャー希望の佐和田Aと言います!!』
『精一杯頑張りますので、宜しくお願いします!!』
赤司「そうか。俺は赤司征十朗。好きに呼んでくれ。」
そう言って赤司征十朗と名乗った彼は私に背を向けて練習に戻っていった。
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梨沙 - 私も、待ってまーす(≧∇≦)これからも更新頑張ってください(⌒▽⌒)応援してまーす!こんなにすごい作品を書けるなんて神ですか? (2016年5月13日 1時) (レス) id: 06d6597a25 (このIDを非表示/違反報告)
無感情ロボット(プロフ) - もちゃくちゃ…あ、まつが…いや間違えた…キヲトリナオシテむちゃくちゃ面白いです!更新全裸待機して待ってます!安心してください!履いてませんよ! (2015年11月7日 21時) (レス) id: b185c839cb (このIDを非表示/違反報告)
チルチル(プロフ) - 続き待ってます!(バッ (2015年10月30日 20時) (レス) id: f029fe8417 (このIDを非表示/違反報告)
雷鳥メイト - コシヴァー昨日言ってた合作の話なんやけどな!!コシヴァが作ってくれん? (2015年10月12日 18時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コシカヴァローナ | 作成日時:2015年9月11日 22時