薄桜鬼〜I wish happiness be always with you〜

#6　仕事 ページ7

ある日の昼下がり。

縁側でひなたぼっこをしていると、

誰かにユサユサと起こされる。

「んぁ〜・・・せっかくひなたぼっこしてんのに・・・」

太陽に目を眩ませながら、私は相手を見る。

一)「だんご、起きろ。会議だ。」

「なんで〜今日何にもなかったじゃん。」

私を起こしてくれたのは一のようだ。

一)「総司が長州間者を捕まえたそうだ。
そのことで話があるらしい。」

「もぅ・・・余計なことしやがって・・・
私の憩いの時間がぁぁ・・・」

仕方なく私は起き上がり、一と広間に向かった。


――――――――

歳三)「遅ぇよ。何やってたんだ。」

広間に入ってすぐ、歳三にそう悪態をつかれる。

「ん〜ひなたぼっこ。」

総司)「ハハッ。だんごちゃんらしいね。」

私の返答に、総司はそう返す。

一と左之の間に座り、会議が始まる。

歳三)「もう聞いたやつもいるだろうが、長州のヤツらは
京の町に火を放ち、天子様を連れ去る・・・
それが狙いだそうだ。」

「はぁぁぁ・・・まったく余計なことばっかするねぇ。」

私がそう言うと、歳三が睨む。

余計な発言は慎めということだろう。

歳三)「奴らは今夜にも会合を開くだろう。」

近藤)「場所は？」

島田)「池田屋か四国屋かと思われます。」

島田さんの言葉に近藤さんはうーんと唸る。

たぶん隊を分担を考えているのだろう。

「私どっちかに張り込む。いいよね？」

歳三にそう聞くと、「あぁ。」と答えてくれた。

「山崎君、伝令頼むね〜。」

山崎)「わかりました。」

山崎君の返事を聞いて私は広間を出た。

今の格好は袴だし、さすがにこれじゃ動きにくい。

なので、私は忍びようの服に着替えるのだ。

「めんどくさいなぁ〜・・・
・・・でも書類以外の仕事じゃん！！やった！！」

最初はいやだなと思っていたが、そう思ったら

急に元気(やる気？)が出てきた。

「仕事〜♪仕事〜♪」

私はだんごを食べるとき並の陽気で忍び服に着替えた。

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