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14:過激かまちょ【月永レオ】 ページ14

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「え〜〜っ、だめ。おれにかまって。じゃなきゃそれ燃やすぞ」
「バイオレンスゥ」


レオくんが作曲に忙しいので、
私はそれが終わるまで彼の部屋に常備されている本を読んでいた。
そしたら、いつの間にか霊感が途切れでもしたのか、体育座りで本を読む私の肩に頭を乗せ、
「かまえ」と命令をしてくるようになったのだ。


「あともうちょっと」
「そう言って一時間くらい放置するじゃん。やだ」
「今いいとこなの」
「オチ言ったら構ってくれる?」
「殺すぞ」


本を無理やり取り上げようとしないところはありがたいけど、
いっそそうしてくれたほうが気持ち的にはスッキリするくらいイライラする。
肩に頭をのせてくるだけならまだしも、頭で肩を殴ってくるのだ。
イライラして頭突きをお見舞いしても両方石頭なので意味がない。

とりあえず立ち上がって彼のベッドに横になって読書を再開する。
すると「おれのベッドなんだけど」と不機嫌そうに口を尖らせながら、
ベッドのふちに顎を乗せながら眉間にシワを寄せそう言ってきた。


「お借りします」
「よいしょ。お邪魔します」
「しないでください」
「いやおれはする」


私の横に寝転がろうとしてきたのですぐさま背を向ける。
ベッドとは言ってもひとり用なので、目の前すぐが壁で少し息苦しい。
だが背に腹は変えられない。本を読むには耐えるしかない。


「こっち向いてよ」
「やだよ、近いもん」
「ドキドキする?」
「いや普通に邪魔」


さすがに悲しかったのか後ろから抱きしめてくる。
言いすぎたかなと思ったけど、彼がぼそっと


「夜覚えとけよ…」


と呟いていたので、むしろちょうどよかったのかもしれない。


結局、本のタイトルを覚えて夕食前に帰宅したので恐ろしいことは起きなかったけど、
後日彼の家にまたお邪魔したら、本当にその本が灰になってて少し怖かった。


「もうおまえに本棚触らせないからな」
「えー、じゃあ作曲ノート見して」
「だめ。おれ以外触らせない」
「何言ってんだ…」



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15:愛の重み【月永レオ】→←13:薔薇の夢【朱桜司】



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くるみ - こんにちは!レオくんの話すごく切なかったです。幸せな話もまた読みたいです!これからも頑張ってください! (6月27日 13時) (レス) id: 1520c09c44 (このIDを非表示/違反報告)
さゆな(プロフ) - レオのアンドロイド切ない… (6月25日 20時) (レス) id: a613cbb65f (このIDを非表示/違反報告)
(名前) - 初コメ失礼します!レオくんのケーキとフォークの話がとても切なくて少し悲しい気持ちになりました。読み手をそういう気持ちにさせられるってすごいと思います!応援してるので頑張ってください! (6月3日 22時) (レス) id: fe02a3a839 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油 - adoraさんの書くせないず可愛くて大好きです!更新いつもありがとうございます…!これからも頑張ってください!! (5月21日 6時) (レス) id: bc4ed3887c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:adora | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月24日 0時

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