アドラーズとあの子 4 ページ11
練習試合開始から6時間。
最後にはフルセットを想定した5セット連続のゲームを行い、終了時にはほぼ全選手の息が絶え絶えだった。練習試合とは思えない高度なプレーの数々。それを間近で目の当たりにしたAは未だに胸が高鳴っていた。
いや、呆けてなんていられない。私の仕事はこれからが本番なんだから！
Aは胸の中で呟き、腕まくりをした。
まずは犬鳴さんからかなぁ。
MSBYの正リベロである犬鳴は、今日の試合においても腕がもげてしまいそうな相手方のサーブやスパイクを見事セッターへ返すスーパーレシーブの数々を見せていた。その分身体への負荷も相当蓄積されているはず。
Aはベンチに座っている犬鳴に声をかけた。
『犬鳴さん、お疲れ様です。ケアしますね』
「おー、A。ありがとな、頼むわ」
ていうか、アイツらみたいに犬さんって呼んでくれて良いって。俺、Aにも犬さんって呼ばれたいと笑う犬鳴に、いやいやそれは流石に。私は選手じゃ無いですからそんな気安く呼べませんよと笑い返しながら彼の足下にしゃがみマッサージの準備を始めるA。
その手際の良さに犬鳴は感心する。
『どこか痛みや気になるところはありますか？無ければいつも通り太股から柔らかくしますが…』
「あ〜、実は二の腕の…、ここ。この内側らへんが変に痛むんだよな。ボールは当たってない箇所だから内出血的な痛みでは無いと思うんだけど」
『なるほど…。今日は牛島さんの左回転サーブも受けてましたから、普段腕にかかる負荷と少し違くなってるんだと思います。じゃぁ今日は腕のケアから始めますね』
「悪いな。よろしく頼む」
『いえいえ！これが私の仕事ですから！』
Aが犬鳴のストレッチケアに励んでいるその様子を、牛島は向かいの少し距離を取った場所からじっと観察していた。
「牛島さん？どうかしましたか」
「影山か。いや、Aのマッサージも俺達と同じように進化しているのだろうかと。そう考えたらまたケアしてもらいたくなった」
「あぁ、そういえば牛島さん、一年合宿で白鳥沢に来たAにマッサージ受けたんでしたっけ」
何故それを知ってる？と言う顔をする牛島に、影山は日向がそう言ってました。とさらりと返す。その横で星海も「Aのマッサージ、俺も受けてみてぇな！」とマイペースに呟くのだった。
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この小説内で書かれてる身体に関するあれそれは全て適当なので信用しないでくださいね！
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牧野江(プロフ) - 叶芽凜さん» こんにちは、コメントありがとうございます。本当に好き勝手している作品だと思っているのでそう言っていただけるととても嬉しいです。こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2021年8月3日 21時) (
レス) id: c6b47ba73e (このIDを非表示/違反報告)
叶芽凜(プロフ) - こんにちは！ずっとこういう設定の作品を探していたので､もう最高です！！素敵な作品をありがとうございます！ (2021年8月2日 8時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
牧野江(プロフ) - 月島野乃さん» レスが遅くなってしまい申し訳ありません。お褒めの言葉、とても嬉しいです！こちらこそ読んでもらってその上コメントまでしていただけて…！ありがとうございます。とても励みになります！ (2021年7月21日 0時) (レス) id: c6b47ba73e (このIDを非表示/違反報告)
月島野乃 - 最高です。作っていただきありがとうございます！(^^) (2021年7月8日 23時) (レス) id: 39b7fcf3e5 (このIDを非表示/違反報告)
牧野江(プロフ) - ミントあいすさん» コメントありがとうございます。わー！教えていただけなかったらずっと誤変換するところでした！助かりました…！！修正します。ご指摘ありがとうございます！ (2021年1月15日 18時) (レス) id: c6b47ba73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牧野江 | 作成日時：2021年1月13日 18時
