候補者 ページ7
それから数時間後、
一旦解散した「Knights」は療養中のレオを除き「Knights」の会議室に集まる
そんななか司が大量の紙束を持ってきた
「一応、家臣たちが候補に挙げている貴族や王族のリストを持ってきました」
ドサッと置かれたその紙の量は尋常ではなかった
中には紛れて家臣の息子の紙まで混ざっていた
「野心丸出しだね〜、自分の息子を王女の婚約者にして国の実権を握ろうって魂胆だろうけど」
ポイポイと紙を捨てていく凛月
「あたしは反対よ、王女様が結婚なんて。よほどな相手じゃないとあたしが許さないわ」
Aのことを第一に考えている嵐は紙をビリビリと破っていく
「王女は優しいから国のためなら気の乗らない婚約話でも了承するって家臣の馬鹿どもは考えたんでしょ。ホント、あいつの良心を利用するなんてムカつくんだけど！」
持っている紙をぐしゃぐしゃに丸め、ごみ箱に投げつける泉
「本当、紳士失格ですね。あんな低脳どもなんかにこの国をまかせてもよろしいのでしょうか？」
イラついているからか、司は普段とは違う口調になってしまっている
それだけ彼女の影響力は大きいのだ
しばらく作業を続けていると凛月が奇声をあげる
「うげっ！・・・兄者も候補に入ってるし・・・」
最悪なんだけど。と凛月はその紙と睨めっこする
「一応、隣国の有力な領主だからね」
「改めて思うと、すごい方ですよね。凛月先輩のお兄様は」
「全然嬉しくない・・・」
一応、保留っと。凛月はその紙を破らずそのへんに置いておく
「一応の保険のつもり？」
「まあ、そんなもん」
「あら、あの下町の坊っちゃんも一応候補に入ってるみたいね」
そう言って嵐が見せたのは北斗のことが書かれている紙だった
「おや、彼もですか？なんか意外ですね」
「まあ、こいつも保険ってとこかな」
気付けば彼らの周りには丸められた紙、破かれた紙が散らばっていた
「この作業、いつまで続くのでしょう？」
司の声は空しく誰にも聞こえなかった
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御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。参考にさせていただきます。続編は余裕があれば、明日くらいに更新しようかと考えておりますので待っていてください (2017年11月18日 17時) (
レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - 短編集も読んで見たい気持ちですが、私的にはこちらの作品をいつも楽しみに待っているので、短編集はもう少し後にしてほしいです！続編楽しみです！ (2017年11月18日 15時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。わざわざ別の作品も見てくださり、嬉しいです。確かにせないずは最高ですよね。これからも更新頑張っていくので応援お願いします (2017年11月8日 22時) (レス) id: ab2fec6353 (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - お話し(?)中失礼します。最初から読ませていただきました。その手をとって契約をの方も拝見しましたが、どちらもとても面白い作品ですね!私、せないず好きなのでこれからもどちらの更新も楽しみにしてます。 (2017年11月8日 22時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - *神*威*さん» そうだったんだびっくりしたーあの時はありがとうね。すごく励まされたよ( ＾ω＾ ) (2017年11月8日 20時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御霊ｔ | 作成日時：2017年10月3日 21時
